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輪姦合宿
【教師 官能小説】

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輪姦合宿-1

その山は正式には何というのか知らないけど、通称で「貉山」と記されていた。
林道の入口に取って着けたような道標を「ムジナヤマ登山道」とは普通なかなか読めないだろう。
なんでも話によれば、大昔に巨大なタヌキが巣くっていて、ずいぶん悪さを働いたという。
蝉しぐれ響く林道も、頂上に向かってそろそろ中腹に差し掛かろうという頃に少し逸れた小道がある。
そして小道を突き進むと、ぽつりとそこに突き当たる。

寂びれた建屋の正面に「梁山館」と煤けた看板が掲げてあった。
元々は、とある大学の所有地で今は伯父の知り合いが管理していた。
この名称はその頃からあるものか、あるいは後生名づけられたのかは伯父も知らない。
ともかく大正の頃からここに佇んでる由緒あるものという事だけど、今時ここを訪れるのはごく限られた人しかいない。

「梁山館」といえばあの水滸伝の梁山泊に肖ったもので、文武において優れた人材の集う所という意味合いが込められているはずだけど、これも時代が変わって今年も私が率いてきた者たちは秋の大会に戦力外とされた落ちこぼれの五名だった。
関東大会、全国大会さらには国体にまで前途を目指す代表選手、団体戦が五名。
個人戦三名、それに補欠選手が五名。
このメンバーは監督と顧問に連れられて今頃、強化合宿に向かっているはずだった。
それに比べてこの連中は「まあ、辞めないだけでもマシかな・・・」といった面々で対抗試合にすら出た事もない。

申し遅れたけど私は、とある大学で柔道部の助監督を務めている。
こう見えても現役時代には国体まで出場した経歴を持っていた。
それがなぜ、強化合宿に参加しないでいるかというと、この合宿を経験した者は四年間のあいだ絶対に辞めないという事。
更にはここから代表選手に昇格する者さえ出る可能性もあるという、ひとつの伝説になりつつあるからだ。
言わば、コイツらだってある意味では代表選手なのかも知れない。

「先生、本当にこんなとこで合宿するんですか!?」

「つべこべ言わないで畳を上げろ!ここまで来て、イヤなら帰ってもいいんだぞ。」

さっそく泣きを入れてきたのは一回生の田所だった。
彼は幼い頃から柔道に勤しんでいて、少なくともここで黒帯を携えるのは私と田所だけというが・・・ハッキリ言って一番弱い。
中学生の女子にでも、簡単に転がされてしまいかねない。

梁山館の中には畳が二十畳ほどあるだけ。他にはまったく何もない。
向かって正面に板の間が貼り付けてあって、床の間らしいものが備えてあるが、おそらくは神棚があったのだろう。
こんなに寂びれてしまっては神様だって家出してしまう。

「休んでるヒマはないっ!さっさと畳を上げて干さなきゃ日が暮れる。虱(しらみ)の餌食になりたいのかぁっ!?」

冒頭からいきなり絶叫しかしていないようだけど、いくら私でも普段は結構お淑やかな女のつもりなのだ。
それが柔道の事になると・・・特にコイツらを見ると自然と声が大きくなってしまう。
いまでも首まで柔道家なのだろうか?

「畳を干したら、気持ちを込めて掃除しろ!試合に出たいかっ!?」

「おおっ!」

「強くなりたいかっ!?」

「おおっ!!」

「ファイトーぉっ!!」

「おおっ!!」

「ヨーシ!掃除が済んだら山頂まで駆け足。それが済んだら畳を入れてメシにする。」





床の間の横の部分。
つまりは建屋の真裏には炊事場があった。
炊事場といっても石を組み上げた釜土と作り付けの棚があるだけで屋根は今時珍しい錆びたトタンが貼ってあった。
水は井戸からポンプで汲み上げる。
飯炊き釜は備えてあったがいつ使ったものだか分からない。
もしかしたら去年私たちが来て、それから誰もここには立ち入ってないかも知れない。


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