女ノ国-4
セリーヌの奉仕が終わったベルタはエイリーも同様に後始末を施し、ガウンに着替えさせた。
セリーヌはイスに座っており、その前へひざまつかせた。姿勢を維持することがまだできないのでベルタが支えている。
「これでそなたはヴァルキリー騎士団へ正式に入団となった。今日はこれで休み、明日から
錬成に励むがよい。ベルタよ。しっかりと面倒を見よ。」
「は。仰せのままに。」
ベルタとエイリーの返事を聞いてセリーヌは言葉を続ける。
「最後に、エイリーを錬成終了後からアリシア付きとしたいのだが、どうかベルタ?」
「そ、そんな。私がアリシア王女殿下の!?」
エイリーが驚くのは無理もない。ルーキーをいきなり王女付きとするのだから。
「陛下御希望とあらば。更なる厳しい錬成とせねばなりませんと。」
あくまで主君の意向に冷静に応じるベルタ。
それに満足そうにうなずいたセリーヌはエイリーにさがるように命令し、
エイリーは他の衛士に連れられて宿舎へ移動した。
「私が王女殿下の騎士に・・・」
ベッドの上でエイリーは疲れた体を休めながら喜びと不安両方の感情で複雑な気分だった。
「悩んでもしょうがないわね。それより努力していかないと・・・。」
エイリーは前向きに考えながら眠りについていった・・・・・