どっちが好き ?-2
ちづるは、イッた後にタクミを
じっと見つめる。
その目が涙目になってくる。
何か訴えるような目をしている。
「 はぁっ ちづちゃん ?
泣いて る ? っ はーー
ぅっ 〜っ、はぁ、、 」
「ん、 んん、、大丈夫 〜っ
ぁ はぁ、、んっ、 」
「ぁーー、、っ なか !
や ばい
気持ちぃ、、 はぁ
何でも 〜っ、
言ってよ? ね?」
しばらくSEXを続ける。
タクミはちづるの頭と頬を撫でる。
ちづるは、泣き出したい気持ちになった。
思わず言う。
「っ、〜っ、タクミ くん
〜っ、はぁ ん んん、
離れたく ない 」
「 ぇ? 〜っ、はぁ 」
「〜っ、ぅ、、
私、 駄目かも 」
「 ? 〜っ、っ ぁーーー
っ はぁ、、
イキそ !
駄目 って ?」
「 〜っ、っ、 、 ん、、 」
「〜っ、? ぁ、!
俺 、、 イく ね ?」
「〜っ、 タクミ君 、、」
「 んっ?
はぁっ、、っ ぁーーー!
ぅ、 、っ ! ぁ ぁ 」
ちづるはタクミの肩にしがみつくと、
小さな声、耳元で「ごめんね。」
と言った。
その瞬間タクミはイッた。
ちづるが、何に対して謝ったのか
タクミには分からなかった。
イッた後、しばらくタクミは
そのままの体勢でちづるを
抱きしめている。
タクミが言う。
「っ はーーー、、
何が、、ごめんね なの?」
「〜っ、ん、 ぅん、、」
「 ? 」
「、、後で、言う 〜っ、
シャワー、、、してくる。」
「 うん、、。」
タクミはちづるから身体を離した。
ちづるは、急ぎ気味でお風呂場に行こうとする。
タクミはトランクスを履くと
部屋の中をウロウロと歩き回り
部屋の様子を観察しだした。
タクミがクローゼットを開けて
ちづるに声をかける。
「あ、見て見てー。
バスローブ発見〜。」
「 、、本当だ。」
「シャワー浴びたら、着たら?」
「うん。」
タクミはそう言いながら、
バスローブを1つ取るとちづるに渡す。
「ぁ、〜っ、、ありがと、!
じゃあ、シャワーしてくるね 、」
「 ?
うん。 」
ちづるはお風呂場に向かった。
1人になったタクミはベッドに横たわると、リモコンでテレビをつけた。
しばらくテレビを見ていたが、
睡魔に襲われる。
頭を手で支え起こしているが、
ウトウトしはじめていた。
ちづるが、シャワーを浴び終わり
バスローブを羽織って部屋に入ると
タクミがベッドの上で眠そうにしている。
それを見て、ちづるもベッドに入る。
横を向いているタクミの背中に
自分のおでこをそっとくっつけた。
タクミがちづるの気配に気がつく。
「ぁ、、、あがったの?」
「、ん、、」
「なんかーー
一瞬だけ寝てたかもー。」
「、 うん、、」
「で?」
「 ぇ ?」
「さっきの。
何のごめんね なの?」
「ぁ、、うん、
あれは、 ね ?」
「? んーー?」
タクミはちづるの方を向こうとする。
ちづるはそれを感じ取り、慌てて言う。
「ぁっ! あっち、向いてて!
このままのが、、 、」
「 ?
このままのが?」
「〜っ、、 ん
このままのが、、 、〜 っ
言いやすい から 」
「 ?」
「あのね、
〜っ あたし! 」
何を どう
伝えればいいんだろう
ちゃんと 本音を 言いたい
でも、 、 、
本音を伝える事は
相手を不快に
させるかもしれないって事
私 知ってる
《 気持ち悪い。
もう本当、連絡しないで。 》
あの頃の事
思い出しちゃう
けど、 、
だけど
「 タクミ君は っ! 」
伝えない方が
伝えない 人のが
ちゃんとした
大人なのかもしれない
けど
私には
「っ 〜っ、
ゆ、 ゆかちゃんと、、
暮らす 予定なの!?」
出来ない
浮気相手
もう 出来ない
「、 、 、、は?」
「〜っ、 〜っ、! 、」
ごめんね
好きだから
もう
出来ない みたい