駅ビル-2
パスタを食べ終わると、
あらかじめオーダーしていた
食後のコーヒーが2人の前に出てきた。
2人はコーヒーを飲む。
ちづるは「どんどん晴れてきたね。」
と、窓の外の空を眺める。
タクミは、
ちづるには分からないように
小さなため息を吐いて
母親を思い出す。
あいつ
由佳と家で鉢合わせたの
2、3回ぐらいしかないよな
普段家にいないくせ
名前とか
なんで 覚えてんだ
、 、 、ん ?
あ、。
そういえば、、
『球技大会の委員で、
一緒でしたよね!?』
、 、 、、。
女って 男より
記憶力いいのかな
タクミはコーヒーを飲みながら、
そんな事を考えている。
一方でちづるも、空の雲を眺めながら、
違う事を考えていた。
学校の 彼女は
『ゆかちゃん』 か、 、。
同じ 学校
同い年 とかかな
なんか
いいな
羨ましい
私も もう少しタクミ君と
年が近かったらよかったのに
ゆかちゃん
どんな子だろう
どんな付き合い してるんだろう
エッチは
してる よね
あ、 。
なんか 駄目
モヤモヤ しちゃう
、 、 、 、、。
私だって結婚 してるのに
私 やっぱり
卑怯者、 、、
「ちづちゃん?」
「、っ! 、、んっ?」
「どーしたの?
なんかボーッとしてたー。」
「 んーん、っ !
空が、綺麗だなーとおもって、。」
「そっか。
ふふっ
お外でデート出来て
良かったーー。」
タクミは、テーブルの上の、
ちづるの手をそっと握る。
「、っ、!? ちょっ、、」
「んーー?」
「人が見てるから、 っ 、」
「誰も見てないよー。」
「、、っ、 、」
「、、ふふっ、顔赤ーい。」
「、 〜っ、」
タクミはちづるの手の甲を、
優しく撫でる。
撫でられた瞬間、ゾクリと鳥肌が立つ。
ちづるは思い出すまいとするが、
思い出してしまう。
タクミがちづるを撫でた時。
オナニーを我慢しながら
タクミの匂いを嗅いでいた。
タクミの手は、本当に気持ち良かった。
その手が今、テーブルの上で
ちづるの手を撫でている。
「、 、 っ、 、、」
タクミ君 の 手 、、
駄目 気持ちぃ
〜っ、
なんか クリ が っ
変な 感じ 、 、、
っ だめ 、 !
意識 しちゃ
なんか 話さなきゃ !
「、、 ぁ、っ
お母さん、若いね!」
「え? 」
「タクミ君のお母さん、
いくつだろう!?」
「 ?
ぁーーー、いくつだろ。
10代で、俺産んでるからねー。」
タクミは、
ちづるの様子に気がついていない。
話ながら、ちづるの手をさらさらと
撫でる。
ちづるはさらに動揺する。
考えるな、と言い聞かせようと
すればするほど、身体が疼く。
オナニー 禁止してたから
余計 、 、、
どう しよ、 、!
クリ が っ
はって きた
やっぱ 私
変態 なのかな