キ-2
もがき苦しんで、浮上しようとするけど
もがけばもがくほど、空回りして
明日の自分が見えなくなる。
誰か救い出してほしい。
でも・・・
そんなことは彼以外の誰もできないことは私の心が知っている。
彼を失った寂しさは
何か月かかっても薄れることはなくて
あの人はもう私を忘れた?
私があなたを忘れられないように
あなたも私を覚えている?
何度も何度も不毛な問いを自分自身にして
それでどうなるの?と自分をいさめる。
もう終わった恋なのに。
戻らない恋なのは私自身が1番分かっているのに。
忘れなければいけない。
やっとほんの少し、そう思えるようになったのは半年もあとの事。
少しずつ心は落ち着いてきたけれど。
それでも完全に忘れるなんて無理だった。
時間がすぎるほど思いでは美化されて。
いきなり別れたひどい仕打ちなんか忘れて行く。
愛してる。
まだ―――愛してる。
その気持ちだけが、心にずっと残っていた。