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禁断の愛
【母子相姦 官能小説】

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禁断の愛-7

6.
 藤木紀子は、佐藤幸太郎の勤務する大手貿易商社の営業部管理課で、内勤をしている。
 幸太郎などの海外勤務者の、本社窓口のようなものだ。
 
 海外勤務が長くなると、本社に戻っても知り合いが少なくなる。
 受付嬢から「どちら様でしょうか?」と聞かれることさえある。
 同期入社の社員も、大方は幸太郎のように海外や地方の支店に出向しており、直接の上司と、内勤社員が唯一の頼りになる。

 幸太郎は、紀子と関係が出来てしまった。
 当時、幸太郎は国内で営業活動をしていたが、紀子が高卒で内勤に入って来た。
 紀子は、ごく平凡な娘で、器量も取り立てて良くも悪くもなく、男性社員の気を引くこともなく、淡々と仕事に励んでいる。ちょっととろい印象はあるが、ミスもなく、与えられた仕事はきちんと処理をした。

 外勤者にとって、内勤者のサポートは重要だ。
 幸太郎は、折に触れて紀子をお茶や食事に誘ったり、出先で珍しいものを見つけては土産にした。
 そんなある夜、ディナーに誘った紀子をモノにしてしまった。
 入社をして何年か経ち、後輩の女性社員が社内で相手を見つけたり結婚をしたりしている中、紀子に声をかける男性社員はいなかった。
 
 そんな紀子に気をかけてくれる幸太郎を、擬似ボーイフレンドと思っていたのだろう。
 食事の後、通りかかった、と言うより幸太郎が意識的に誘った通りのホテルに連れ込んだ。紀子は何の抵抗もなく付いてきて、あっさりと処女を幸太郎に捧げた。

 一時の欲求不満から関係を持ってしまったが、紀子はそのことで幸太郎を責めたり、結婚をして呉れとか要求することもなく、いつもと変わらない。
 幸太郎はいささか拍子抜けしたが、外勤、内勤、の今まで通りの付き合いをそのまま、妻が生理の時など、折に触れて紀子をホテルに誘った。紀子も嫌がる風もなく、いそいそと付いてきた。

 紀子から「両親の勧めでお見合いをします」と告げられ、幸太郎は返事に詰まった。
 今まで、まったく自分の都合のいい様に利用してきて、今更何かを言う権利など無い。
「いつまでも一人でいるわけに行かないので、見合いの相手と結婚します」



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