敵もアクメロボ?! 芽衣ちゃんを救え!!-1
コリンが彩音の家に居候するようになって1週間が過ぎた。
巨大戦闘母艦バルビツールは衛星軌道上に居座ったままだ。しかしあれ以来侵略ロボの攻撃はない。
宇宙からの侵略に蜂の巣をひっくり返したような大騒ぎだった日本はガングリオンの活躍のおかげで幸い大被害もなく、ようやく日常を取り戻しつつある。
そう、毎日電波ジャックでステッドラーのバカバカしい歌番組を見せられること以外は…。
しかし侵略ロボによって軍隊が壊滅したアメリカ・中国・ロシアなどの大国では、強盗や暴力事件が横行し、極端に治安が悪くなっているという。
オーストラリアに単身赴任中だった彩音の父も安否が確認できていない状態だ。
彩音「じゃあ、行ってきま〜す…」
鈴音「気をつけるのよ〜」
コリン「彩音、しっかり勉強してくるんだぞ!」
彩音「は〜い…」
玄関を出て、学校への道をゆっくりと歩き出す彩音。
彩音のクリトリスはガングリオンに乗せられた際にレーザーメスで包皮をカットされ、剥き出しにされている。
さらにコリンの荒っぽい指マンで毎晩強制的にイカされるものだがら、赤むけになり腫れ上がってしまった。
今ではたっぷりとベビーオイルをつけてナプキンを当ててから出ないとパンツも穿けない状態である。
いつもは元気印で飛び出していく彩音も、クリが擦れないようにおしとやかに歩くしかないのだ。
(学校がこんなに早く再開するなんて…。アソコがヒリヒリしてこれじゃ体育なんか出来ないよう…)
芽衣に会えるのは嬉しいが、退屈な授業と辛い体育の時間が待っている。ちょっと憂鬱な彩音であった。
芽衣「彩音ちゃ〜ん!!!」
水上中学の校門をくぐるなり、芽衣が駆け寄ってきた。
芽衣は涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら彩音を熱烈に抱きしめるのだった。
彩音「きゃっ!! ちょ、ちょっと!! 苦しいってば!!」
芽衣「すっごい心配してたんだよ!! いくらかけても携帯通じないし、ずっと行方不明だって聞いてたから…。彩ちゃんがロケット見に行くの止めれば良かったってずっと後悔してたの…。1人で帰っちゃってごめんね!! ごめんねっ!!」
彩音「こっちこそずっと連絡しないでごめんね〜。色々あって正直それどころじゃなくてさ…」
芽衣「一体どこで何してたのよっ?!」
彩音「あ、あはは…。まぁ話せば長くなるんだけど、何とか無事で帰ってこれたわ」
彩音は自分の身に起きた一連の異常事態を一体どう説明したものかと思案に暮れていると…。
パカッ!! 後ろからいきなり頭をはたかれた。
彩音「あいたっ!!」
遥「あいた、じゃないわよ!! クラス一のお騒がせ女め!! いつまで抱き合ってんのよ!! 授業始まっちゃうわよ!!」
振り向くとクラス担任の美咲遥先生(27)が出席簿を抱えて立っている。
長身グラマーの美人教師で、厳しい面もあるがその姉御肌の気性で生徒に人気がある。
『頼りがいのあるお姉さん』といった雰囲気なのだ。
彩音「へいへい…」
芽衣「彩ちゃん、行こっ!!」
2人は腕を組んで教室へと入っていく。
生徒A「遥先生〜!!」
生徒B「先生〜!!」
生徒C「先生〜! 会いたかったよ〜!!」
遥「守くん!! 美幸ちゃん!! 秀明くん!! みんな無事だったのね!! 本当に良かった〜!!」
周りに集まってくる生徒たちの笑顔に遥も思わず涙ぐんでしまう。
その朝、校庭や教室は再会を喜び合う子供たちの歓喜の声で溢れていた。
ゴゴゴゴゴ…。ここは太平洋Xポイント。
深海8千mの海溝にE−1星侵略軍の海底基地『スキゾフレニア』あった。
ガキョン!! ガキョン!! ヴィ〜〜〜ン…!!
その内部の巨大な実験場では様々なメカ触手が蠢き、女たちを責め立てている。
女A「あぎゃあああああああっ!!!」
女B「おごおおおおぉぉぉぉ…っ!!!」
女C「イグッ!! イグッ!! ふんお"お"お"お"お"お"…っ!!!」
女D「お願い!! 助けてっ!! ここから出してぇっ!!」
女E「あは…。あは…。あはははっ」
ある者は催淫剤でイキ狂い、ある者は激痛に絶叫し、ある者は精神に破綻をきたしている。
まさに阿鼻叫喚のアクメ地獄絵図だ。
ライヌマー「シャルル君、見たまえこの光景を。拉致してきた地球の女どもだ。女の悲鳴というのはいつ聴いても素晴らしい!!」
シャルル「はぁ…」
いかにも気の無さそうなシャルルの生返事にライヌマーはいささかムッとしたが、すぐに気を取り直した。
ライヌマー「いや、すまんすまん。君は女には興味がないんだったな。ワシはこいつらの身体を使ってもっと高性能のアクメ・リアクターを開発してみせるぞ!!」
シャルル「期待しております。それにしてもこの深海なら地球の未開人どもは絶対攻めてこれませんな。教授も安心して研究に打ち込めるでしょう」
ライヌマー教授は出撃前のシャルルを自分のオフィスへと誘う。
中に入ると広い室内には分厚いカーテンが引かれ、薄暗い照明が灯っている。
ライヌマーはシャルルにソファを勧めると自分も腰かけて話を再開した。
ライヌマー「シャルル君。アスペル・ガーに合いそうな活きのいい女を2〜3匹見繕っておいた。積んで行きたまえ」
シャルル「せっかくのお言葉ですが教授。アクメ・リアクター用の女は現地で調達したいと思っております」
ライヌマー「むっ、何故だ? 君はワシの見立てに狂いでもあるというのか?!」
シャルル「いえ、そうではありません。実は謹慎中からずっと考えていたことがあるのです。この広い地球上でヤツがわざわざあんな辺境の小さな国を選んだのは何故でしょう? 私はその理由が知りたい。水上市を探ってみたいのです。幸い私には教授に作っていただいたアクメ・スカウターがあります」