愛しのシャルル様!! 宇宙に消えた恋!!-2
コリン「遠いですよ。1600光年離れています。ところでお姉様。実はお願いがあるんです。僕、何処にも行くあてがないんです。当分の間…ここに置いてもらえませんか?」
鈴音「まぁ、こんなおばさんを『お姉様』だなんて…。テレちゃうわ〜! あんまりご馳走は出せないけど、大歓迎よ! 単身赴任中のパパの書斎があるからそこを使って下さいな。何だったら彩音と同じ部屋でもいいのよ〜!」
コリン「ありがとうございます。当分やっかいになります」
鈴音はきょろきょろと辺りを見回すとコリンにこっそり耳打ちした。
鈴音「…ここだけの話だけど、ちゃんと避妊はして下さいね。出来ちゃった婚は後で大変だから」
コリン「はぁ…」
その会話を聞いていた彩音はだんだんと怒りがこみ上げてきた。
(私がこんなに悩んでるのも知らないで2人ともいい気なもんね!!!!)
カッとなった彩音は猛然と歩み寄るとコリンを睨みつけた。
彩音「コリン君!! あんた何、ママとイチャついてんのよ!! よりによってこんな年増相手に〜!!」
鈴音「まぁ! 年増だなんて失礼ね〜。彩ちゃんこそ、ヤキモチ焼くのはみっともないわよぉ」
コリン「まぁまぁ…。親子ゲンカはやめて下さい。お母さん、僕は彩音さんと話がありますから、ちょっと2人だけにしてもらえませんか? 彩音、君の部屋に案内してくれ」
彩音「な、何よ急に…。まぁいいわ。私も君に言いたいことがあるの。ついてきてちょうだい」
2人は2階の部屋に続く階段を登っていった。
彩音の部屋は南向きの日当たりのいい六畳間。床はフローリング、ベッド脇には可愛らしいヌイグルミ、窓辺には鉢植えが置かれている。
彩音「コリン君? 言っておくけどね、私もうあんなロボットなんか乗らないから!!」
自分の部屋に入ってドアを閉めるなり、彩音は開口一番コリンに言った。
コリン「えっ? どうして急にそんなことを言うんだい?」
理解しかねるといった表情でぽかんとしているコリン。
彩音「だって…。乗るたびにあんなHなこと…色々…されるんでしょ?! もう嫌よっ!!」
コリン「でも、凄く気持ち良かっただろ? アクメ・リアクターは性感帯をチェックして、ありとあらゆる方法で何度でも登録個体をイカせるからね」
彩音「…私、初めてだったのに…!! もうお嫁に行けないわ!! 絶対に乗らないんだから!!」
彩音はそう叫ぶと座り込んでしくしくと泣き出した。
コリン「…いくら抵抗しても無駄だよ。その首に嵌めている『ガング・リング』によって君はもうパーツ登録されてしまったんだ。どこに逃げてもアクメ・リアクターが起動すれば一瞬で呼び戻される」
その言葉を聞いた彩音は首のリングに手を当てた。
装着する時にはあった繋ぎ目がいつの間にか無くなっている。彩音はハッとした。
彩音「う"う"う"う"う"う"〜っ!!!」
リングを外そうと思い切り両手に力を入れてみたが、どうしても外れない。
文字通り自分の首を締めることになって苦しいだけだった。
彩音「はぁはぁ…。酷いわコリン君!! 私を騙したのね!?」
コリン「騙してなんかないさ。君はガングリオンに選ばれた子だ、秘密兵器は君だって最初に言っただろ? 地球を守るためには君の力が必要なんだ。わかってくれ!」
コリンは彩音の両肩にそっと手を置き、じっと見据えて言い聞かせた。
イケメンにこういうことをされると女の子は弱いものだ。
彩音「わかったわよ…。じゃあコリン君、私と結婚して!!」
コリン「『結婚』…って何?」
彩音「とぼけないでよ! 私とコリン君が結婚式を挙げて夫婦になって家族として暮らすのよ!! …そして…2人で赤ちゃんを作って…育てるのよ…」
彩音は頭の中にコリンと抱き合っている姿がよぎり、顔を赤らめて少し言いよどんだ。
コリン「別に必要ないだろ? E−1星にはそういう原始的な風習はないな。無駄な行為だよ」
彩音「じゃあE−1星ではどうするのよ!!」
コリン「E−1星の女性は小さい頃から性的訓練を受けていて、男性に奉仕することに無上の喜びを感じるんだ。君みたいに反抗したり口答えしたりしない。女は黙って男を受け入れ、受精したら出産する。生まれた子供は男が引き取り乳母に育てさせる」
彩音「何よそれ〜!! 単なる女性差別じゃない!! 許せないわ〜!!」
姿形は似ていても、地球人とまったく違うコリンのメンタリティに彩音は呆れ果てた。
コリン「地球人の野蛮なメスはうるさいなぁ…。要は僕にイカせて欲しいんだろ?」
彩音「きゃっ!?」
彩音はいきなりコリンに抱きしめられた。
そして眼前にコリンの顔がどんどん近づいてくる。
(きゃ〜!! コリン君の顔が…こんなに近くに〜!!)
チュッ。2つの唇が重なり合った。彩音の初キッスだった。
…くちゅっ。くちゅっ。じゅるるる…っ。
彩音の口の中で舌が絡み合い、唾液が流し込まれる。
お互いの舌や歯茎をねぶり合うディープキス。それは口腔内のSEXと言ってもいい。
初めて知る快感に彩音の身体はくたくたになってしまう。
彩音「…ぷはあぁっ」
2つの唇が離れると、彩音は顔を上気させて口元からつ〜…と唾液の糸を滴らせた。
コリン「フフフ…。さっきまでの威勢の良さはどこへいったの?」
すかさずコリンが短パンをぐいっと引きずり下ろと、E−1星の紋章が刻印されたツルツルの土手があらわになった。
割れ目から飛び出す剥き出しのクリトリスがびんびんに勃起している。
彩音はノーパンであった。
コリン「クリトリスが擦れて痛くて下着が履けなかったんだろ? それでいい。E−1星の女性はパンツなどという下品なものは穿かない。男に求められたら進んで股を開く。それが女性本来の姿だ。どうれ、もっとよく見てやるよ」