初体験の相手はロボット?! アクメロボ出撃!!-2
彩音はロボットの中へと吸い込まれ徐々に消えていく。
しかし着ていた制服は通過できずに弾かれてしまい、ジャケットやスカート、ブラ、パンツ等がひらひらと宙に舞っていた。
彩音「ああああ…!! あれ…? ここは…?!」
気がついた時、そこはもうロボットの内部だった。
彩音は大型のリクライニングシートの上に寝かされている。
室内は広い空間のようだが、視界は真っ白。見回しても何も見えない。
彩音「きゃあっ!! う、動いた?!」
座っているシートがガクンと動き、上昇し始めた。
シートは巨大なチューブの中をぐんぐん移動し続け、急停止する。
次の瞬間、天井のシャッターが左右に開いてシートは別の空間に飛び出した。
そこは様々なメカニックに囲まれたコクピットだった。
前方にはもう一つシートがあり、誰かが操縦している後ろ姿が見える。どうやら少年らしい。
パイロットスーツを着てヘルメットをかぶったその少年は、ゆっくりと彩音の方を振り向いた。
彩音「う、宇宙人っ!?」
謎の少年「kうぇ@p」けあ0お〆jz∵♪8yh;pk0√fk△−え7q2∀」
少年は甲高い声で早口に喋るが、意味不明で全く聞き取れない。
彩音「何言ってるの? 全然わかんないわよ!」
少年は彩音のリアクションを見て、首元のリングに取り付けられたダイヤルを回転させた。言語を調整をしているようだ。
謎の少年「hどωす∞ご刀Aむ"rθΩn…。あ――、あ――。これでわかるかい?」
彩音「凄い! 日本語も喋れるのね! 私は星野彩音! あなた誰なの?!」
コリン「…僕? 僕はコリン。コリン・セーガン。君たちの住むこの星から1600光年離れたE−1星からやってきた」
『コリン』と名乗るその少年は、かぶっていたヘルメットを取り手を差し出した。
彫りの深い美しい顔立ち。女性のように赤い唇。無造作に分けられた亜麻色の髪。微笑むと白い歯が光った。
(きゃ――――超イケメン!! び、美形だわっ!! まるでアイドルグループの人みたい!!)
コリンに見つめられて彩音は思わず頬を赤らめた。
イケメンの魔力には勝てない。彩音はおそるおそるその手を握りしめた。
初めて交わされる、星を超えた宇宙人と地球人の握手だ。
コリン「聞いてくれ。この星は狙われている! 詳しい話は後でするが、時間がない。もうすぐE−1星の侵略部隊が地球に侵攻してくる! 頼む! 僕と一緒に戦ってくれ!!」
彩音「えっ! えっ?! 私…自慢じゃないけど機械オンチで…。電子レンジも上手く扱えないんだから!! こないだなんか、掃除機壊しちゃってママに叱られたくらいだもん!!」
コリン「大丈夫。君は座っていてくれたらいいんだ。後は僕とガングリオンが何とかするから!」
彩音「ガ、ガングリ…オンって?」
コリン「僕たちが今乗っているロボットの名前さ。父が作ってくれたんだ。君はガングリオンに選ばれた特別な子なんだよ!」
彩音「選ばれた…。私が? …あ、あれっ!? 私…。裸…?! きゃあああああああ!!!」
自分が素っ裸なのに気づいた彩音は真っ赤になってうずくまってしまう。
コリン「理由は今にわかる。それより服を着たまえ。これを首につけるんだ。さぁ早く!」
コンソールのボタンを押すと、シュッとトレイが飛び出してくる。
その上に乗せられているのは金属製のリングだ。コリンはそれを彩音に差し出した。
(え〜ん! 宇宙から来たイケメン君に裸見られちゃったよ〜…)
彩音は心の中でベソをかいたが、後の祭りである。
胸と股間を手で隠しながら、コリンに背を向けたまま受け取った。
おそるおそるリングを首にパチリと嵌め込むと、ぞぞぞっと全身を舐め回されるような、何とも言えない感覚が走った。
彩音「あひゃああああああ!!!!」
コンピュータ「アクメ・リアクター起動…。登録個体ヲ認識中…。アクメ・パーツトシテ保存用遺伝子登録完了」
彩音「ううう〜…。一体、今の何?」
コリン「フッフッフ。心配することはない」
そして一瞬でボディスーツが彩音の全身に展開する。
しかしその薄紫色のスーツもピッタピタの透け透け。要するに何も着ていないのと同じだった。
小さめなおっぱいも、お尻の割れ目も、ようやく生え始めた縮れ毛も、全てが丸見えなのだ。
自分の身体を見回した彩音は再び絶叫。
彩音「きゃああああああ!!! 何よ、これぇ!!!」
コリン「うんうん。よく似合っているよ。これで戦闘準備は出来た。さぁいくぞ!!」
彩音「えええええええ〜〜〜〜?!?!」
戸惑う彩音を尻目にヘルメットをかぶったコリンが再び操縦席に戻ったその時。
グワッ!! 今度は凄まじい衝撃が2人を襲った。
コリン「うわあああああっ!!!」
彩音「きゃあああああああ!!!」
ビュン! ビュン!
ガングリオンの周囲に次々とビームが降り注ぐ。
続けて起こる爆発にガングリオンは体勢を崩して、がっくりと膝をついた。
コリンは操縦桿を握り、機体を立て直そうとする。
コリン「くそっ! もう見つかったのか!」
シャルル「遅い! 遅いぞ! コリン君。君の思い通りにはさせないよ!!」
若い男の声が周囲に響き渡った。
コリン「その声は…シャルル!」
シャルル「ほらほら! 次の攻撃に備えたまえ!」
ギャ――ン!!
背中のバーニアを噴射して飛び上がろうとするガングリオンは、凄い勢いで急降下してきたロボットに叩き落とされた。
再び衝撃に見舞われた2人は悲鳴を上げる。
シャルル「どうしたコリン君! 実戦は甘くないぞ!!」