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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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約束-2

夕飯が終わると
ちづるはお皿洗いをする。
その後、2人は
ソファーで紅茶を飲みながら
テレビを観ていた。
タクミはテレビを観て笑っていた。
ちづるは、眠そうにウトウトしている。
ソファーの背もたれに腕と頭を乗せて
目を閉じてしまった。
タクミが声をかける。

「眠いんでしょーー?」

「ん、? うん、、。
    まだ9時かぁ。」

「泣いたら眠くなるって
   言ってたもんねーー。」

「うん、、。」

「お布団で、寝なさい。」

「うん、、。」

ちづるがタクミをじっと見つめる。
何かを訴えるような目をした。
タクミが言う。

「 ? どしたの?」

「、ん? 何でもない。
   おやすみなさい。」

「、、 、おやすみー。」

ちづるは寝室へ向かった。
寝室で、布団に入り目を瞑る。
が、さっきは眠かったのに
眠れなくなる。
布団の中でうつ伏せになる。
スマホを持つと、操作してそれを
眺める。
5分ほどすると、タクミが寝室に来た。
ちづるがタクミに話す。

「あれ? 終わったの?テレビ。」

「んーー? うん、 
  お布団、入れてー。」

「うん、。」

タクミが布団に入りながら、
ちづるのスマホを見た。

「あ、。先生の写真じゃーん。」

「ん? うん、、。」

「、、ねぇ、ちづちゃん。」

「ん?」

「さっき、何か言いたかった?」

「? さっき?」

「おやすみって言う時。」

「え? 
  、、どうだったかな、、」

タクミは自分の頭を腕で支え起こし、
ちづるを見つめてニヤニヤしながら言う。

「当ててあげる。
 
 一緒にお布団に入って、って、
  言いたかったんでしょ?」

「、 、 、、 うん。」

「ちゃんと言ってよー。」

「、、なんで、分かるの?」

「 分かるよ。
   出てるもん。
    言いたい事が。」

「 え? 

出てるって、どこから? 
   
     ぁ、 、」

ちづるは自分の左腕じっと見る。
タクミは、笑いを堪えて言う。

「、っ、 うん。
  出てるから、すぐに、、
  分かるよ。 

     、っ、 、」

ちづるは布団の中でモソモソ動き、
タクミの胸にくっついた。

「タクミ君、暖かい。

 、私も、いつか
    分かるといいな、、。」

「 え?」

「タクミ君の 気持ち  」

  
  別れが きちゃうのと
 私が 
 ちゃんとした大人に なれるのは

  どっちが 早いかな 

   
  いつも 私

 人より 1歩 遅い気がする


   小学生の時も 

  もう少し
 作文を読むのが 早ければ

    ううん、 、 

  鼻血に ちゃんと

    気がついて た  ら



 
  今度こそ 

         もっと  

  ちゃんと 

    
     早  く



「ちづちゃん ?  
    、 、 、、。」

   寝ちゃったか


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