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恋人宣言
【女性向け 官能小説】

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その夜、誕生日のやり直しをしようぜ。と
異動先の広報の柳下さんに頼んで
柳下さんのツテで素敵なレストランを予約してくれた。
直哉なりに私の誕生日を気にしてくれていたらしい。

「直哉の独占欲も、すべてひっくるめて好きよ」

結婚指輪でもないのにペアの指輪を恥ずかしげもなくはめる直哉に
半分呆れてそう言えば

「俺も葵の全てが好き」

恥ずかしげもなくそう言うから。
こっちの方が恥ずかしくなる。

直哉が自然にそっと私の頬にキスをした。
「直哉!」
ココお店だって分かってる?

「誰に見られてるか分からないんだよっ」
誰か知り合いは居ないでしょうね?と
周りを見回せば

「もう、誰に見られたって構わねぇ。
そのために恋人宣言したんだからなっ」
と、嬉しそうに笑った。


そうだ。
私たちの関係はもう秘密の社内恋愛じゃない。

もう秘密ではなくなったけど―――

私たちの社内「恋愛」は、もう少し。
結婚して夫婦になるまで続きました♪






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