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恋人宣言
【女性向け 官能小説】

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シンッ―――となった部内は、誰かが口を開くのを待っていた。

「あ・・のっ」

言葉にならない声が真実ちゃんの口から飛び出て

「これとペアだっただろ?」

さらに直哉がニヤッと笑いながら真実ちゃんに見せる。

「は・・・い」

驚いてそれだけ言うのがやっとの真実ちゃんに

「散々どのデザインが良いか迷ったからな。
素敵って言ってもらえて嬉しいよ」
「・・・・」

部内の全員が直哉の一言ももらすまいと聞いている。

「あの!でも伊藤さんの彼氏は遠距離だって」
真実ちゃんが、思い出したように言えば

「意外に近かったね」
と直哉が笑いだす。

「伊藤さんの彼氏は甲斐性がないって」
「俺、ないのかも」

そう言って笑いながら、「な?」なんて私に笑いかける。

「伊藤さんがいないと、ダメな男だって」
「うん。俺、葵がいないとダメなんだよ」

そこまで何もかもに返事しなくていいってば・・・



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