今は、かけがえのない一時を-7
「はい、どうぞ♪」
「何よ。これがどうしたの?」
「まあ、見たらわかりますって」
楽しげに応えた優子だったが、気のせいか少し上気しているように見えた。
「持つと、ビリッときたりしないでしょうね」
何か仕掛けでもあるのかとビクつきながら、恐る恐るスマートフォンを受け取り、画面を上に向けた。陽子は瞬時にその画像に釘づけになった。
「へっ、何これ?これって優子ちゃんじゃ…、えっ?えーっ!」
スマートフォンに浮かぶ画像を見た陽子が驚きの声を上げた。
「えへへ、よく写ってるでしょ。特に下の方がクッキリと」
写っていたのは、全裸で誇らしげにピースサインをする優子の自撮り画像だった。しかし、陽子が驚いたのはそこではなかった。問題は優子が言う通りに、下半身がクッキリと写っていたことだ。デルタ部分を被う陰毛がなく、卑猥な縦スジがクッキリと。
「パ、パイパン…」
スマートフォンを手にした陽子の手がブルブルと震えた。
「えへへ、おまんこ、可愛いでしょ」
優子はそう言いながら、陽子の手の中で震えるスマートフォンに手を添えると、画面に触れてその部分を拡大した。
「見て見て、アップにしたらもっと可愛い〜」
「な、何てことしたのよ!」
陽子がワナワナと震えながら声を搾り出した。
「だって星司さんが毛がない方が好きだって言ったんだもん」
予想していた陽子の様子を気にすることなく、優子はあっけらかんと言った。
「うそっ!星司がそんなこと言ったの!」
堅物の星司がそんなことを言うとは俄に信じられない陽子は驚いた。
「ええ、だから驚かそうと思って、由香里先生に教えてもらったところで処理しちゃった。これで陽子さんと同じね」
「ま、まさか…」
しかし、実際にそれを聞いた優子が、陰毛の処理をしていたことは事実だ。
「だ、だからといって、そんなことしてご両親に恥ずかしくないの!」
「あら?陽子さんは恥ずかしくないんですか?」
陽子の言葉は、以前、陰毛の処理をしようとした優子を説得した時の言葉だったが、その陽子が優子に内緒で処理していたため、説得力はなく、そのままそっくりと返された。
「ぐぬぬ、悔しい〜。せっかく優位だったのに〜」
陰毛を処理をした後の陽子は【痴漢専用車両】はもちろんのこと、サイトでも人気が急上昇していた。パイパンの前では、スケスケパンツで対抗する優子は敵ではなかった。
所詮、それも一時的なことだとわかっていたが、もうしばらくはチヤホヤされるだろうと思っていた。しかし、この卑猥な画像を見た瞬間、また、優子人気がうなぎ登りになることは目に見えてわかってしまった。
「見せなさい!」
しかし、それはそれ、スマートフォンの淫靡な割れ目の画像で、エロオヤジと化した陽子は、その部分を生で見たくなっていた。
「えっ!嫌ですよ。初めての生披露は星司さんにって決めてるんですから。もちろん、穢れない処女も星司さんのモノなんですからね」
「何言ってんのよ。淫乱まんこのクセに『何が穢れない』よ。穢れまくってるじゃない」
「ひっどーい。この姿になってから、まだ1回もオナニーしてないのよ。それどころか、自分でも1度も触ってもないのよ。それのどこが淫乱まんこなのよ」
淫乱に目覚めた優子が、この状態で自慰行為を我慢するのは余程のことだ。陽子が処理をした時は、興奮の余りに、鏡に映しながら朝まで自慰行為を繰り返した。それに比べると優子の意思の強さに驚いた。
「1度もなの?えっ、だったら肌の感触も確かめてないの?」
「おしっこした時は拭いたけど、あっ、それとお風呂でも洗ったかな。でも、それだってトイレットペーパーと布越しですからね。それ以外は触ってません。ここを初めて触るのはあたしでもなくて、星司さんだって決めてるんですからね」
普段、愛する星司に淫乱な姿を晒し続けているため、少しでも清楚なイメージを植え付けたいと優子なりに考えたのだ。それがこの姿を星司以外に触らせないということになった。
「じゃあ、どうしてこんなに早くあたしのところに来たのよ」
陽子の疑問は最もだった。それを知った陽子が見たがらないはずはなかった。