今は、かけがえのない一時を-3
元々早イキ体質の陽子だったが、それでも予想よりかなり早い絶頂に優子は驚いた。呆れつつバッグから出したウエットティッシュで、グッタリと弛緩する陽子の股間の始末をすると、その陽子の両足を抱えた。
「重たい〜」
うんうん呻りながら陽子の肢体を横にずらして、廊下を妖しく濡らした陽子の愛液を綺麗に拭いとった。
「はい、終了。いつまで裸で寝てるんですか。さあ、起きて起きて」
優子は陽子に声を掛けながら、無防備な乳首を指で弾いた。
「くううん」
その瞬間、グッタリとしていた女体がビクッと跳ねた。
いつまでも寝てるともう一回犯すぞ!と脅された陽子は、ノロノロと起き上ると、後ろから追い立てられながら広いクローゼットに避難した。
陽子が服を着ている間に、優子は勝手知ったるキッチンでお茶の用意を始めた。陽子は数種類の紅茶を揃えていて、紅茶好きの優子は、以前来たときに『エロいくせにやるじゃない』と感心していたのだ。
今も本格的な紅茶セットと数種類の茶葉を前に高めのテンションがさらに上がった。
実は今日の優子はここに来る前からテンションが高く、家でじっとしていられなかったほどだった。そのため、早くから行動を始めていて、9時前にはこのマンションに到着していたのだ。さすがに早いと思った優子は、マンション近くの喫茶店で、1時間以上時間を潰していた。
普段の優子はフレバリーティーの代表格のアールグレイを好んで飲んでいた。その喫茶店でもアールグレイを注文したが、アルバイト店員が茶葉の分量を間違えたのか、飲み干すのに苦労するほどの濃さだった。その後味が今も尾を引いていて、自然と違う種類の茶葉に手が伸びた。
「ダージリンでいいか」
用意したストレートティを居間のテーブルに運んだところで、服を着終えた陽子が入ってきた。陽子のスタイルは、サイトで見慣れた部屋着でピッタリとしたTシャツとホットパンツだ。そのノーブラの乳首とスベスベの生足がエロオヤジと化した優子の視覚を刺激した。
(エロい乳首。シャツの上から摘まんでみたいわ)
優子の卑猥な視線に気づいた陽子は、腕で胸をガードしながら用心深くソファに座ると、警戒しながら用意されたストレートティを口に含んだ。
「おはよう♪」
警戒気味に睨む陽子に構うことなく、優子は明るく声を掛けた。
「もうっ、寝起きに襲うなんて反則よ!まだ血も巡ってないのに身体に悪いでしょ」
「えへへ、『寝起きドッキリおまんこ』大成功!」
「バカッ!」
「あはは、怒らない怒らない。お陰で目が覚めたでしょ」
優子は笑いながら、相も変わらない人懐っこい表情を浮かべた。
「『怒らない』じゃない。昨日、優子ちゃんがサイトに来ないから心配で寝不足だったのよ。あなた、昨日はどうしてたのよ。メールを送っても返信しなかったでしょ」
前回の誘拐のこともある。心配した陽子はメールも送っていたが、優子はそれをスル―していた。
「寂しかったの?」
「うん、少し。って、バカー!」
寝起きに襲われたことで、いまいち調子が出ず、すっかり優子のペースになっていた。
「この前の誘拐みたいなこともあるから心配してたんだからね」
「あはは、大丈夫ですよ。星司さんは何も言ってなかったんでしょ。だから心配は無用ですよ」
不機嫌な陽子と対照的に優子はカラカラと笑って応えた。
「まあ、星司にもメールしたけど、『何も感じないから心配ないだろう』って。で、あなた昨日、何してたの?」
「まあまあ、後で教えますけど、それよりも陽子さん」
昨日のことはもう少し引っ張って焦らしたい。そう思った優子は話を逸らそうと思った。
「な、何よ?」
優子のストレートな視線に陽子は身構えた。
「さっき、おまんこ舐めたときに、薄らと精子の味がしたんだけど」