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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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今は、かけがえのない一時を-4

【痴漢専用車両】では淫乱の本性は発揮するが、普段の陽子の私生活に性の乱れがないことは、付き合いの短いでも優子でも直ぐにわかっていた。もし、男の影が有れば、毎晩のようにサイトに顔を出していないはすだ。その陽子が珍しく私生活でセックスしていた形跡があったため、深い意味もなく聞いたのだ。

「えっ?」

何気なく聞いた問いかけだったのに、陽子は明らかに動揺していた。

陽子の反応に、相手は自分の知ってる人物だと気付いた優子は、こんな滅多にないチャンスを責めない手はないと思った。

「あれれ〜?目が泳いじゃってますけど、エロ陽子は一体誰とエッチしたのかな〜?」

「い、いいじゃない。あ、あたしが誰としようが、優子ちゃんには関係ないでしょ」

「ほほう、そうきたか。じゃあ、ちょっと待ってね。今、思い出すから」

そう言った優子は軽く目を閉じて、口内に溜まった自身の唾液を舌の上でクチュクチュと転がし始めた。

「ちょ、ちょっと、何してんのよ。思い出すって何のことよ?」

なんだかわからないが、優子が浮かべる恍惚気味な表情に、胸がゾワゾワしてきた。

「う〜ん、星司さんのはもっと芳醇だし、そもそも陽子さんとはするはずはないし…」

「まさか、さっきのあたしのおまんこの味を思い出してるの…」

優子の行為に驚愕した陽子は咄嗟にホットパンツの上から、それを溢れさせた自身の股間を押さえた。勢いで食い込ませた中指が、ホットパンツの上からでもそこが湿り始めていることを感じた。

すると、なぜだか優子に釣られるように、陽子の口内にも唾液が沸いてきて、不思議と昨日味わった精液の仄かな苦味が混ざっているような錯覚を覚えた。

(あぁ…昨日の味…)

女体の中に迸りを放った肉棒、精液と自分の愛液で汚れたそれを口に含んだことを思い返すと、自ずと股間を押さえた中指が熱を帯びてきた。中指に力を入れようとした途端、優子が大きな声を出した。

「わかった!この勢いのある香ばしさは、ズバリ手島さんだね。昨日、手島さんとおまんこしたでしょ」

優子は陽子の股間をビシッと指差すと、その股間に食い込んだ陽子の中指がワナワナと痙攣を始めた。

「うっ、そ、そんなわけないでしょ!ど、どうして、あ、あたしが、ゆ、ゆ、雄ちゃんなんかと!」

優子は頭に浮かんだ顔を適当に言ったが、それが図星だったようだ。陽子はそれを慌てて否定したが、動揺は隠せずに優子にはバレバレだった。

「ほほう、『雄ちゃん』ね〜。いつもは『手島くん』て呼んでるのにどうしたのかな〜」

「いっ、言ってないよ!『雄ちゃん』なんて…」

自分でそう言いながらも、失敗に気づいた陽子の語尾が徐々に小さくなっていった。昨晩抱かれている最中に『雄ちゃん』を連呼したのが癖になっていて、思わず口に出してしまった。

「ご、ごめんなさい。昨日は魔が刺したの。いつもは送って貰うだけなのに、部屋に上がって貰ったらついつい…」

本当は初めから抱かれるつもりだったが、そこは誤魔化した。

「まあ、若い男女だから仕方がないでしょうけど、基本【痴漢専用車両】はフリーセックス禁止ですよね〜」

芝居がかった台詞で陽子を責めた。

陽子はハッとした。優子に指摘された通りだ。自分で決めた決め事を破った陽子は、うな垂れ気味に頭を下げて謝った。

「ごめんなさい。後でサイトで報告して、みんなにも謝ります…」

「えっ?そんなつもりで言ったんじゃないですよ。あたしは誰にも言いませんから」

予想に反して陽子がしおらしく頭を下げたため、優子は慌てた。

「そんなわけにはいかない」



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