今は、かけがえのない一時を-2
陽子がこんな特殊な嗜好を持つようになったのには理由があった。強いように見える陽子にも辛い現実がある。その現実から一時でも逃避したいという思いが、陽子を極端に卑猥なことに傾倒させてしまい、それにのめり込むことで心の均整を保たせていた。
それと基本的に『陽』の陽子は、心の中と外とのギャップを嫌う傾向にあった。ましてや心の中を隠せない特殊な各務家の環境が、それに拍車も掛けていた。
心の中の秘部が見抜かれるのなら、外面を装うことなく、いっそのことトコトンまでさらけ出そうする潔さが陽子にはあった。
その結果が、【痴漢専用車両】での淫らな行為となり、こうした自身の放尿をも楽しむまでに、淫乱さがエスカレートしていったのだ。
陽子は自身の嗜好のままに、その部分が更に見えるように、内太ももを手で押さえて割れ目を開いた。
「凄い勢い…」
中々終わらない迸りを見ながら、ふと、先日、悪ふざけをして、優子と放尿を見せあったこと、というよりも放尿を掛け合ったことを思い出した。
(十も下の娘相手に、情けない)
陽子は自分でもその行為の愚かさを呆れ返った。しかし、反省しつつも、優子を前にするとついつい箍を外してしまう傾向にあった。夕方までには時間がたっぷりとあるため、多分、同じことをするんだろうなと想像した。
(どうせなら、おまんこ見せつけながらぶっかけてやろうか)
そう思うと、なんだか楽しくなってきた。何故なら、パイパンを羨ましがる優子を、からかえる材料に成り得たからだ。
(後でいっぱいお茶飲んどこ)
ウキウキ気分の陽子は、尿で汚れた股間の洗浄を済ませると、お気に入りのトイレを後にした。
冷たい水で洗顔するのは陽子の毎日の日課だ。いつものように冷たい水で顔を洗うと、さらに頭がすっきりしてきた。すると、昨晩から気になっていたことを思い出した。
「あっ、そうだった!」
優子の早朝の訪問を『面倒くさい』と思ってる場合じゃなかった。
優子が【痴漢専用車両】に関わってからは、陽子が運営するサイトへの訪問が優子の日課になっていた。しかし、昨晩、その優子がサイトに来なかったために、陽子は勿論のこと、他のゲストの女性陣やプレイヤー達も心配していたのだ。
【痴漢専用車両】にとっても大事な時期なので、少しのことでも気になったし、それ以上に優子自身が誘拐をされたことも記憶に新しい。そんなこともあって、陽子は昨日の優子の行動が気になって、中々寝つけていなかった。
(でも、さっきの様子だと普段と変わりなかったかな。いやいや、あのテンションの高さは、いつも以上に鬱陶しかったぞ)
そんなことを考えながら、フェイスタオルで思案顔を拭っていると、突然後ろから無防備な両胸を鷲掴みにされた。
「ヒッ!」
驚いて息を飲んだ陽子は、直ぐに身を捩らせて喘ぎ始めた。
「なにを朝からエロい恰好してるのよ。そんなエロいヤツはこうしてやる。ウリウリ」
「やあん、乳首責めないでぇ、ああん、だめぇ」
「じゃあこっちね」
優子は片方の乳首の責めを維持しながら、前屈みに逃げようとする陽子の股間に手を伸ばした。
にゅる…
優子の中指が陽子の縦スジの中にピンポイントで治まった。
「やだ、ああん、そこもダメぇぇえ、ああん」
力が抜けて腰を落としたことが、陽子に更なる責めを負わせる結果となった。優子は勢いのまま、洗面所の床に陽子を押し倒すと強引に足を開いた。目の前の陰毛のない割れ目からは、乳首の刺激で湧き出た愛液が滲み出ていた。
「エロッ!こんなエロいおまんこはお仕置きよ」
いつも優位に立つ陽子だったが、不意を突かれた責めのため、この時ばかりは優子に主導権があった。ニヤリと笑った優子は、あ〜んと口を開けると、卑猥な秘裂全体をその愛らしい口で被った。陰毛の無いスベスベの素肌がピッタリと唇に馴染んだ。
優子は女陰の香りを味わいながら、舌先で淫口からクリトリスをべろーんと舐め上げた。
「くううっん…」
寝起き女体に電撃が貫いた。その衝撃から逃れるために、身を捩った陽子だったが、もちろん優子は容赦をしなかった。女体の反応を楽しみながら、舌先を小刻みに駆使し、レロレロとクリトリスを重点的に責め続けた。
「やだやだやあん、あうう、ダ、ダメええ、あああん」
時折、溢れ出た愛液をジュバジュバと音を立てながら吸って聴覚からも刺激した。もちろん、空いた手で敏感な乳首を責めることも忘れてはいなかった。
「いやああああああああああ」
女体を跳ねさせながら陽子は絶頂を迎えた。
「はやっ!」