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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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今は、かけがえのない一時を-1

【今は、かけがえのない一時を】

陽子の眠りを妨げるチャイムの音が、しばらく前から寝室の遠くで鳴り続けていた。

寝ぼけ眼(まなこ)の陽子が、ベッド脇のモニターのスイッチを押すと、そのモニター画面に見慣れた顔が浮かんだ。陽子はその顔を見て軽く舌打ちをすると、寝起きの低い声を絞り出した。

「う〜、なに…?」

陽子のマンションのインターフォンは、各部屋に連動していて、どの部屋からでも来客に応対できる仕様だ。もちろん、寝室のモニターには、チャイムの音は鳴らないように設定していたが、それでも居間に5分以上も『ピンポン』と鳴り続ける音に、さすがの陽子も無視できなかった。

『わあぁ、やっと出たー!』

スピーカーを通しても衰えない元気な声が、陽子の耳にキンキンと響いた。

「うっ…、『出たー』じゃない…。寝てたのよ…」

『あっ、ごめんなさい。起こしちゃった?』

モニターに映る優子が、謝罪の言葉を口にしたが、その元気のよい響きの中には、少しも悪びれた様子はなかった。

起きたてにこの若さ溢れる勢いはキツイ。画面の中のにこやかな優子とは対照的に、陽子は眉根に皺を寄せながら言った。

「集合は夕方からだったでしょ。こんなに早い時間にどうしたのよ」

『いいじゃないですかあ。入れてくださいよお』

休日の午前10時。昨晩、【痴漢専用車両】のサイトで夜更かしした陽子には、まだまだ早朝の時間帯だった。

普段の陽子だったら、エントランスでオナニーの披露くらいはさせないと、優子を中には入れることはしない。

しかし、優子にそれを強いるには、マンション内外のモニターをチェックし、周囲に人影がないことを確認しなければならない。更には防犯カメラに画像記録が残らない処理もしなければならないため、さすがに寝起きの陽子に、そこまでする元気はなかった。

「鍵、開けるから、勝手に上がって寛いでなさい」

『はあい』

「軽…。言っとくけど、寝室には近づかないでよ」

『どうしてですか?』

「まだ眠たいからよ。い〜い、あたしが起きるまで静かにしとくのよ」

『はあい』

「軽…。いいわね、大人しくしてるよ」

念を押した陽子はエントランスの自動扉と、玄関扉のロック解除のスイッチを押した。

「ふわぁ〜、ねみ〜」

大きく欠伸をした陽子は、優子に構わずに2度寝しようと目を閉じたが、直ぐに気が変わった。

「ふう、せっかく来たんだから、顔くらい洗って出迎えてやるか…」

なんだかんだ言っても、お気に入りの優子が訪ねてきたのだ。面倒くさいと思いつつ、もそりと起き上った陽子は、いつもの就寝スタイルである全裸のまま洗面所に向かった。

「う〜、おしっこ〜」

途中、尿意を感じた陽子は、廊下を小走りで駆け抜けて、洗顔の前にトイレに入った。

このトイレの便器は特別に作られたガラス性だ。便器を透して、床に置かれた鏡に、陰毛のない割れ目が生々しく映った。

「やあん、朝からエッチなワレメちゃんね」

陰毛を処理してからまだ日が浅い。まだ見慣れていない自身の股間の淫靡さに、陽子はゾクゾクした。

「うふ、パイパンにして正解ね」

陰毛を処理したことに改めて満足する陽子だった。

鏡に映る割れ目から、チョロチョロと滴り始めた尿が、直ぐにプシャーッと音を響かせて、透明な便器を激しく叩き、その勢いで鏡に映る淫部がぼやけた。

「これの欠点ね。何かいい方法ないかしら?」

仕方なく陽子は上から直接その部分覗き込んだ。

(こんな姿、人に見せられない…)

そう思いながらも、陽子は自身のはしたない姿を客観視し、他者から見られた場合の恥ずかしさを想像しながら、放尿の解放感に酔いしれた。

(誰か見て…恥ずかしいあたしを見て…)



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