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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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今は、かけがえのない一時を-15

「あっ、それでだったんだ…」

陽子は星司が登場してから、優子が【星司】ではなく【痴漢専用車両】での公称の【マスター】と呼んでいたことに気付いていた。しかし、それがこのことの布石だったとは気付かなかった。 

(嫉妬して意地悪するあたしでは思い付きもしないわ。ましてや…)

あんな極限状態の中で愛する男に会ったのに、そこまで冷静に対処のできる優子の潜在的な大きさに、陽子は改めて驚いてしまった。

「いつからそんな風に考えてたの?ここに来る前から?」

「う〜んとね、陽子さんが手島さんとしたことで落ち込んでたでしょ。だから何かいい解決法がないか考えてたの。で、思い付いたんですけど、我ながらナイスアイデアでしょ」

(やっぱりこの子には敵わない…) 

陽子は目を閉じて苦笑いを浮かべた。しかし、この数分後、陽子はさらに優子の大きさに驚き、涙を流すことになるのだった。 

「だからマスター、遠慮なくあたしの…そ、その…お、おまんこ見てください。で、できれば見るだけじゃなく…」 

後ろ手に縛られ足を開いて淫部を晒した優子が、今更ながらに頬を赤く染めて卑猥な言葉を口にした。 。

「ゆ、優子ちゃん、ちょ、ちょっと待って、いくらサイトの運営場所だと言ってもそれとこれとは違うと思うよ」

何だかんだと躊躇する星司を陽子が捲し立てた。

「女にそこまで言わせといて、何ぐずぐず言ってるのよ。あんたが始めないから、手島くんだって目隠ししたままじゃない。早く始めなさいよ。ほら、あんなにエッチな汁を垂らして待ってるのよ。あんた、このまま放置しとくつもりなの。可哀想でしょ」 

「マスターお願いしますよ。優子ちゃんの論理はオレも賛成です。オレも優子ちゃんのパイパンが見たいんだから、早く始めてくださいよ」 

なるほど。今更、恰好つけても仕方がないし、ここで逃げたらこんな格好までさせられた優子が可哀想だ。それよりも後で陽子に何を言われるかもわからなかった。

「じゃあ、取り敢えず、その枷を外してから」

「あっ、それは外さなくて大丈夫です」

星司が枷を外そうとして手を伸ばしたが、優子はそれにストップを掛けた。怪訝に思う星司に、優子の代わりに陽子が答えた。

「あら、若しかして、その姿で弄られて、いつもより興奮したとか?」

「えへへ、なんか、いつもと違って新鮮な感じでがして」

優子は、はしたない姿のまま、それとは対照的なにこやかで可愛い照れ笑いを浮かべた。

「わかったよ」

星司はそれだけを言うと、外そうとしていた枷から手を離して、優子の前に立った。上気してはにかむ優子の目から、慌てて視線を反らすと、足を開いた優子の前に屈んだ。目の前に、気になる陰毛のない割れ目がパックリ開かれていた。

優子は星司を見下ろしながら、嬉しさの混ざったなんとも言えない羞恥の表情を浮かべた。

優子のその表情を見ていた陽子の心がチクリと傷んだ。

(1度でいいから、あたしもこんな風に星司に見てもらいたい…)

それが叶わぬことだと理解していた陽子は諦め顔を伏せた。

「マ、マスター、あたしのおまんこ、ど、どうですか?」

優子は、淫部に当たる星司の吐息を感じながら、待ちきれずに気になることを聞いた。

「とても綺麗だ…」

興奮の生唾を飲み込んだ星司が、いつもより高い声で答えた。その声を俯き加減で聞いていた陽子は、ギュッと目を閉じた。
 


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