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恋人宣言
【女性向け 官能小説】

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誕生日だからな。そう言った直哉に、
身体を洗ってもらって
髪を洗ってもらって
身体を拭いてもらって
髪を拭いてもらって
髪を乾かしてもらった。

至れり尽くせりで、お姫様気分になって
缶のスパークリングワインをもう1缶開ける。

「誕生日に缶のワインかよ」

そう笑った直哉を無視して
あぁ、良い誕生日だ。
そう満足していたら、左手に指輪をはめてくれた。

「え?」

「マーキング」

プレゼントをもらったのは私なのに
あげた直哉の方が嬉しそうに、指輪の上からキスをした。

「誕生日おめでとう。葵は俺のモノだ」

そうキスされた左手を斜め上にあげて眺めてみると
今まで生きてきた人生の中で1番女らしい手だった。

「ありがと」

嬉しくなって抱きつけば

「浮気すんじゃねーぞ」

そう言って、照れ隠しをする直哉が愛しい。

私たちはその夜、抱き合って眠った。



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