エツコとオッちゃん-6
6.
抱き上げたエツコの身体は、幼児のように軽かった。
山路の頬を、涙が滑り落ちた。
(出来ることなら何とかしてこの娘を、普通の身体にもどしてやりたい)
一度見たことのあるエツコの免許証の顔は、ふっくらと丸く、若さに輝いていた。ふっくらとした身体を、誰かにデブとからかわれたに違いない。そんなことがきっかけで、拒食症になる娘が多い。
決め手になる治療法は無いが、例えば大地震のような災害にあったり、結婚したり、生活の重大な変化が刺激になり回復した例が報告されている。
(俺は単に自分の好奇心だけで、この娘をモノにするんじゃない。仮初めの恋愛、結婚まがいの性生活かもしれないが、万が一にも拒食症の蟻地獄から救いだすことが出来れば、・・・そんな僅かな期待でも、心から願っていることに嘘はない)
痩せた身体を見られるのを極端に嫌うエツコのために、部屋のライトは最弱に調整した。
ベッドに腰を掛けて、エツコがブラウス、スカートと脱ぎ始めた。
山路も手早く着た物を脱ぎ捨てて、サイドボードから、チューブ入りのクリームを取り出した。
恐らく膣の潤滑が不足だろうと、用意しておいたものだ。
パンティ一つを残して、エツコは向こう向いて横になっている。
ベッドに上がった山路は、エツコの肩を引いて仰向けにした。
パンティのゴムに手を掛けると、エツコは尻を上げた。
両足を合わせているが、肉の無い腿はスカスカに隙間が開いて、おマンコが丸見えになっている。
恥毛はさすがに薄く、寂しげに恥骨に翳りを落としている。
「オッちゃん、痛くしないでね」
「うん、大丈夫だよ、オッちゃんは名医だったんだからな」
「手術の時は、麻酔をするじゃん」
「まあそうだけど、オッちゃん、エツコを愛してるから、痛くなんかしないよ」
腿に手を当てると、エツコは素直に股を開いた。
クリトリスから下に繋がる大陰唇、ピタリと閉ざした小陰唇。
小ぶりではあるが、身体の他の部分とは不釣合いなくらい、肉がついている。
(唇と同じだなあ。肝心なところは、神様もちゃんと心得ている)
そっと指を当て、小陰唇を開いてみる。張り付いたように閉じた肉ひれに、潤いは無い。
さっきからのペッティングでも、乾きを癒すところまでは及ばないらしい。