〈不穏な空気〉-5
『君には亜季ちゃんの調教を手伝ってもらうつもりさ。前園姉妹の飼い主同士、仲良く行こうよ?』
『良いのかよ?そりゃあ嬉しいねえ……』
馴れ馴れしく長髪男が首謀者の肩を抱く様子を、小肥りオヤジはモニターで見ていた。
いや、ただ視界に入っただけと言った方が正しかった。
『あぁ…ッ…きも、気持ち良いッ!愛ちゃんッ!愛ちゃんん!!』
「ふ…はう……」
グッタリと項垂れながら、愛は三度目の膣内射精を受けた。
血塗れな股間は血混じりの精液を滴らせ、床に異臭を放つ溜まりを作らせていた。
『ハアッ…ハアッ…ハハハ……愛ちゃん、僕…ぼ、僕……』
「んむ…ぶ…ッ」
愛の抱き心地の良さに夢中になってしまっていた小肥りオヤジは、首謀者の言葉を無視して唇を重ねた。
『好きッ!チュッ!愛ちゃん大好き!大好きだよ愛ちゃんッ!』
今まで監禁して集団で姦している時、誰も仲間には遠慮などせずに好きに抱いていた。
小肥りオヤジの認識は過去の凌辱の時のままであり、今回の《飼育》の意味もこれまでと同じであった。
長髪男が姦し終えたら自分が抱こう。
首謀者が姦し終えたら、その次は自分の番。
監禁当初はその認識で間違いはなかったが、長髪男の“我儘”は其れを認めない方向へと曲がり、密かに決めてしまっていた。
『亜季ちゃんともアナルプレイするつもりかな?ん〜、ちょっと無理っぽいかも?』
どこまで亜季や愛の凌辱に付き合っていられるのか…?
それは不必要にも存在感を大きくさせた、長髪男の気分次第である……。