秘密-2
ちづるは赤くなり
うつむいて困っている。
タクミは思う。
『ちょっと
からかっただけだよ。』
って、言おっかな
でもなーー
うん
もー ちょっとだけー
苛めちゃお
「両方、本当?
あ、いるいるー。
気分によって、正反対の事言う女。
悪女? 小悪魔系っつーの?
なんかー、ちづちゃんて、
悪い女だったんだねー。」
「、ぇ?」
「男を振り回すタイプ?
みたいな?」
「、、 ぇ? あたし が?」
「変態だしさぁ。
それで、男を振り回すって、
結構すごいね。
ちょっと 怖ーい。」
「、、 っ、 、 、 」
私が?
え?
、 、 、、 、 、。
でも、タクミ君から、
そう見えるなら
一番
近くにいるタクミ君が
そう感じるなら
そうなの かも
怖い ?
変態で、男を振り回す
それを 怖いっていうのは
引いたって 事?
気持ち悪いって 事?
タクミ君
軽蔑 したの ?
「、 っ、 、〜っ、、 」
「なんちゃってー 、、
ん?
ぇ ?」
うつむいているちづるの目から
涙がじわりと滲む。
タクミが慌てて言う。
「ちょっとー!!
嘘だよ、冗談だよ!
なんでそんな簡単に
涙でるの?」
「、、 、え? 嘘?」
「うん。」
「、 、っ、何が嘘なの?
振り回すタイプじゃ、
ないって事?」
「んーーー、まぁ、、
うん。」
「、、 、、」
「変態は、本当だけど。」
「、っ、 、、
、〜っ 、気持ち悪い?」
「ぇ?」
「、っ、、〜っ、、、」
「、、そんな事、
言ってないでしょ?」
「、、ぅん、、」
「、 、 、、はぁ。、」
「、、っ、 、、
自由に、していいから、 、、」
「 え?」
まだそれ言うの?
もーーー、、
傷ついちゃうから
やめてよ
「他の女の子とデートとか、
止める権利、、私ないから、、
でも、 、っ、 」
「 ん?」
「〜っ、、〜っ、、 」
タクミはちづるの手を持つと、
自分のおでこを
ちづるのおでこにくっつける。
近い距離で見つめるちづるの目は、
まだ少し潤んでいて、
子供のような目をしている。
そんなちづるに愛しさが沸く。
「 タクミ君、 、 っ、 」
「んー?」
「、 、、っ、 、」
「なぁに? ちゃんと、
言って。」
「、 っ、! 、っ、、、
、 〜っ、、 〜っ、、 」
側にいて
って
言いたいのに
なんで 言えないの?
私
「、 、、、っ、はーー。
もーーー、、、
なんでそこで黙っちゃうのー?」
タクミはちづるに優しくキスをする。
ゆっくりとソファーの上に
2人が横になる。
タクミが四つん場になり覆い被さる。
ちづるの耳元で、タクミは囁く。
「ちゃんと、甘えて? ね ?」
「、 っ、、 でも、」
「でも、 なーに?」
「、、っ、 、〜っ、、
分かんないんだもん、 、」
「 ? 何が?」
「、っ、 !、、 っ、、ん、」
隆史の心が
いつ
離れたのか 分からなかった
きっと
タクミ君の心が
離れる時がきても
鈍感な私は
気がつけないような 気がする
そう考えると
寂しくて たまらない
考えても
どうしようもない事なのに
「〜ん、 んん、っ、ふ、 、
ん、 んん、んっ、んっ、 、」
「、? ちづちゃん、? 」
え ?
なんでこんなに
泣いてるんだ?
あーーー、 、
俺、また
やりすぎたか