健の家-2
「え? 嫌がらせ?」
「、、嫌がらせってほどじゃあ、
ないのかもしれないけどー」
「常盤さんに?
何したんですか?」
「アナタの旦那、
浮気してるって噂ですよ。
ちゃんと、確認した方がいいですよ。
ってメールを、
ちづるに送ったんだよー。
余計なお世話だっつーのよねぇ?」
知可子はグビグビと焼酎を飲む。
健も、その話が気になった様子で
椅子に座ると知可子に言う。
「、、女って、怖いね。」
「静香は、佐久間さんと今も
仕事してるからねー。
愛人にでもなりたいんじゃない?
あと、あれだ。
静香はちづるに、仕事で
嫉妬してた部分があったわ。うん。
でも、ちづるは仕事辞めてるのに、
そんなメールきたんだよ?
やー本当、女は 怖い。」
タクミは少し考えて、知可子に聞く。
「常盤さんはそんなメールきて、
どんな、、
気持ちだったんだろ。」
知可子は一点を見つめ、
思い出しながら話す。
「んー、、ちづるは、、、
噂だから、って、
本気にはしてない様子だった。」
「 え?」
「まぁ、、本心は、
分からないけどね。
本当は、、
気になってたのかもしれないし。」
「、 、、。」
「あ、後ね、ここだけの話、、」
知可子は小声になり、話そうとする。
タクミは、思わず健の隣の椅子に座り、2人は知可子に顔を寄せる。
知可子が言う。
「佐久間さんは、、、
女、居るよ。」
「、 、マジで?」
健が言う。
「本当だよ。
見た人もいるし、、」
タクミは静かに呟く。
「、、へー。
そーなんすねー。」
やっぱり か
そーだよなー
こんだけ
帰ってこないんだもん
でも ちづちゃんが
そんなメールされてたとか
意外 だな
それもあって、前の職場には
戻りたくなかったのかな