unripe fruits-1
「やっ、やめて、野々村!!」
突然の俺の行動に、桜井は驚いて身を振り払おうと腕をバタつかせた。
でも、そんな抵抗も理性の糸が切れてしまった俺には、無意味なもので。
精一杯の抵抗しながら動かす身体は小さく頼りなく、暴れるたびに揺れるオレンジの香りに、反射的に強く抱きしめていた。
俺の身体にしっかり抱き締められた桜井の身体は、小さく柔らかく、そして掴んだ手首が驚くほど細かった。
その事実に、桜井もやっぱり女だったんだと認識させられるのだった。
「お願い、野々村っ、やめて……」
後ろから羽交締めにした状態で、桜井のスカートの中へ手を伸ばす。
太ももはすっかり汗ばんでいたけれど、桜井の肌はここでもやっぱりスベスベだった。
この奥は、どんな風になっているんだろう、俺は未知への世界に繋がる扉をまさに開ける所だった。
「確かめるだけだって、そしたらすぐ止めてやるか……」
「やだっ、止めてえっ!!」
「あっ……」
手探りでショーツに手をかけた瞬間、俺は驚きのあまり慌てて手を引っ込めた。
「…………」
目に涙を浮かべ、下唇を噛み締めていた桜井は、手が白くなるほど力を込めてめくれたスカートを押さえていた。
「桜井……」
唖然と口を開けたままの俺は、ショーツに手を入れた右手をそっと見た。
テラテラと光る指。
初めて女の子のアレに触った感触はきっと忘れることはないだろう。
陰毛の奥に、ヌルッとしたなめこのような粘りのある液体が溢れていて。
女の子って興奮すると濡れるっていうけど、ここまで濡れるもんなのか。
『あんっ、ああっ……、いい……!』
呆然と桜井を見つめる傍で、テレビの中の岬はるかは相も変わらず悩ましい喘ぎを漏らし続けていた。