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unripe fruits
【学園物 官能小説】

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unripe fruits-11









キスを交わしながら、桜井に覆い被さるような形で横たわる。


間近で見る桜井の眼鏡を外した顔は、やはり見間違いなんかじゃなく、本音が漏れた。


「桜井、可愛い……」


すると、彼女ははにかみながらも嬉しそうに微笑んでくれて。


いつも喧嘩ばかりだったやり取りを思い出すと、こうして裸で抱き合っていることが照れ臭くもなるけれど、俺に向ける笑顔を見ると、自分のモノにしたい欲望も鎌首をもたげる。


桜井が欲しい、頭の中はその気持ちしかなかった。


そっと桜井を見れば、キュッと口を真一文字に結んで覚悟を決めたように頷く。


未だ溢れるほど潤っている桜井の脚の間に、自分の固いペニスをあてる。


「ゆっくり挿れた方がいい?」


少しの間を置いて、桜井は小さく首を振った。


「大丈夫、一気にちょうだい」


桜井の澄んだ瞳は、まっすぐ俺を見て頷いた。


怖くないのだろうか、覚悟を決めた桜井の表情は凛としていて。


それを見ていたら、サムライみたいにカッコいいな、なんてアホなことを思ってしまった。


同時に、いつも喧嘩してばかりのウザいはずの桜井が、とても愛おしくなる。


早く桜井と繋がりたいーー。


「……挿れるぞ」


そう言って、腰を桜井の局部に押し付けると、


「ぐっ……!!」


と、低い悲鳴が聞こえてきた。


見れば、桜井の額にはいつの間にか玉のような汗。


相当に痛いのだろう、顔を真っ赤にして、血が出そうなほど唇を噛み締めている桜井をみてると、こっちが怖気づきそうになった。


やっぱり止めてやった方がいいのか?


そう思った瞬間、下半身に襲いかかってきた、今まで味わったことのない感覚がそんな躊躇いを吹き飛ばす。


温かくて、ぬめりのある軟体動物が俺のペニスに絡みついては締め付ける。


その衝撃的な快感に、余計なことを考えられなくなった。


セックスってこんなに気持ちのいいものなのかーー。


『ああっ、だめっ、い、いく……!』


テレビの中の岬はるかはそろそろ絶頂を迎える頃で、男に激しく突かれている局部からはニチャニチャとものすごい水音が響いていた。


俺も、あんな風に桜井とドロドロに溶け合いたいーー。


すると、桜井が息を弾ませながら小さく呟いた。


「あたしも……あんな風に気持ちよくなるのかな」


ちょっと身体を動かすだけで、痛みに顔をしかめる桜井を見てると、岬はるかのように気持ちよさそうになるとは到底考えられない。


でも、痛くてたまらないはずなのに、嬉しそうにすら見える桜井の表情に、あんな風に乱れさせたい気持ちがムクムク湧き上がるのだった。






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