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可愛い弟子
【ロリ 官能小説】

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遠き日々-13




『さほど、苦労しそうにもねえな』

商談が成立して、彼女たちがThrushに送られてきたのは、まだ雪解けも終わりきらない初春のことだった。
当然、彼女たちに待っていたのは、「仕込み」と称する、父やトリヤマたちの陵辱に次ぐ陵辱の洗礼だった。
しかし、父が彼女たちを仕込みながら、真っ先に持った印象は「手こずらせない」それだった。
小さな頃から、さらった男によってオモチャにされつづけてきた彼女は、そこが何のために用意された場所か理解していたし、その運命をあっさりと受け入れもした。
わたしと一つ二つしか年の離れていなかった女の子もそれは同じで、すでに処女ではなかった彼女は、シホお姉ちゃんと二人で男に傅くことにも慣れていた。
もちろん、父たちは念入りに二人を仕込んだけれど、でも、女の子のほうは父たちとするよりも、シホお姉ちゃんとするほうを喜んでいたような気がする。
シホお姉ちゃんの飼い主であった男の手によって、娘に対する早すぎる陵辱が始まると、シホお姉ちゃんは、せめて少しでも娘が苦しまないようにと、押し入れの中で、その幼い肢体を時間を掛けて愛撫するようになった。
指を使い舌を使い、早く娘の性感が目覚めて悦びを得られるように努力したのだ。
それは地獄に生きながらも尚ひとの心を失わず、慈愛に満ちた彼女に出来た精一杯の慈しみであったのかもしれない。
二人の行為はThrushに来てからもつづけられ、それは鼻白むべき行為ではあったのかもしれないけれど、わたしの目には、とても羨ましい光景にしか映らなかった。
裸で絡み合いながら娘を見つめる彼女の瞳には、いつも慈愛の光りが溢れていたし、娘が狂わなかったのもそんな母親の愛情をしっかりと感じていたからだと思う。
わたしにお母さんはいなかった。
だから、シホお姉ちゃんを欲しがったのかもしれない。


シホお姉ちゃんは、わたしが子供を産んでからも、部屋を訪れては甲斐甲斐しく面倒を見てくれた。
まだ起き上がることの出来なかったわたしの代わりに、コトリにミルクを与えてくれたのもシホお姉ちゃんだ。
そして、そのコトリの名前を付けてくれたのも、また彼女だった。

『コトリ?』

『そう。ほら、ここにはお母さんと一緒の子は小鳥の入れ墨があって、お母さんのいない子は蝶でしょ?だから、この子はずっとあなたと一緒にいられるように「コトリ」って名前にしてみたら?』

彼女はわたしのお母さんのようなものだった。
だから、わたしはお母さんのいったことに従った。

『いいなコトリは……。お母さんに名前を付けてもらって、おまけに誕生日まで一緒で……』

『お母さん?わたしが?』

『うん、シホお姉ちゃんは、わたしとコトリのお母さん。』

『あら、こんな可愛い子供が二人も増えちゃったのね。』

シホお姉ちゃんは笑ってくれた。

『ねえ、お母さん……』

『なあに?』

『元気になったら、わたしも可愛がってくれる?』

驚くほど素直に口から出ていた。
彼女はすぐに理解してくれた。
愛しそうにわたしの髪をひと撫ですると、自分の娘にするように優しく口付けてくれた。
それから数日後には、わたしは彼女の温かい肌に包まれることになる。
彼女に可愛がられながら、性の手ほどきを受けていると、どうしようもない幸せな気持ちになれて、このままコトリとここで暮らすのなら、いずれは同じ事をこの子にもしてあげようと思った。
ずっと、お母さんと一緒にいたかった。
彼女と暮らせる日々がいつまでも続くものと信じていた。
でも、ある日突然、お母さんはいなくなってしまった。
自分の娘と一緒に忽然と消えてしまったのだ。




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