コトリの覚悟-1
第19話 〜〜「コトリの覚悟」〜〜
ブラインドの隙間から差し込んでいた、まぶしい日射し。
すべてのものが、尊い生命の輝きに満ちあふれる時間。
白い壁は、明るい光に埋め尽くされ、その純潔さをさらに増していく。
しかし、耳に聞こえてくるのは、クチャクチャと肉をこね回す、いやらしい音ばかり。
あきれるほど夢中になっていた。
どうしようもないまでに欲しがってならない。
オレすらも驚いた。
コトリが、こんなに貪欲になるなんて……。
はしたないくらい、狭い部屋の中にジュルジュルと卑猥な音を響かせた。
まさしく一心不乱。
シホさえも、恥ずかしさに頬を赤く染めた。
夕べ、コトリと一緒にオレに尽くすと誓った。
やがて、コトリも、オレを欲しがるようになると……。
だが、今、コトリが欲しがってるのは、オレじゃない……。
小さな口を精一杯に開いていく。
つぶらな瞳は、それ以外、何も見えていない。
可愛い手のひらに、つまみ上げた。