投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

可愛い弟子
【ロリ 官能小説】

可愛い弟子の最初へ 可愛い弟子 108 可愛い弟子 110 可愛い弟子の最後へ

心の傷-8



「誰に電話するの?……。」

不意に、後ろから声をかけられた。

「シホ……。」

振り向くと、いつの間にか、シホが立っていた。

シホは、両腕を組んでじっとオレを見つめていた。

長い髪が、強い風に巻かれて、あどけない顔を隠すようになびいている。

「重丸さん?……。」

シホは、静かに近づいてきた。

なんでわかる?

エスパーかよ……。

それまで雲に隠れていた月が、にわかに顔を出した。

ゆっくりと暗い影が消えていき、月の光に、辺りがわずかに明るくなっていく。

蒼白な顔をしたシホの顔が、目の前に現れる。

月の明かりに照らされているせいか、やたらと青白く見えた。

垂れた前髪の奥でシホは、うっすらと笑っているようだった。

また、あの目だ……。

シホは、静かに手を伸ばすと、オレからケータイを、そっと取り上げた。

そのまま、もたれるように胸を併せて、首に腕を絡みつかせてくる。

「ねぇ……抱っこして……。」

首を抱え込んだ両腕に力を込め、シホは、はしたなく片足をあげて、オレによじ登ろうとした。

ぴっちりとしたタイトスカートは、腰の辺りまで捲れあがり、ストッキングの線までが、はっきりと露わになっていた。

「お願い……抱っこして……。」

触れるか触れないかまで唇を近づけて、濡れた声でささやく。

シホの望み通り、豊かな尻を手のひらに掴み、小柄な身体を持ち上げた。

シホは、細い足でオレの胴をきつく挟み込むと、甘えるようにしがみついてきた。

スカートは、すっかり捲れ上がって、豊かな双丘が露骨に丸出しになっている。

「はあぁぁあ……。」

喩えようもない愛しさを教えるかのように、切ないため息を耳元で吐いた。

「ねえ……タカ君……私たちのことは、重丸さんに言わないで……。」

シホは、赤い舌を伸ばして、オレの唇を舐めた。

「そして……私たちのことを、調べたりもしないで…………。」

なぜ?……

シホの尻が、淫らにうごめきだす。

まるで欲しがるように、密着させた股間を妖しく、くねらせる。

「もう、私たちは、あなたのものよ……全部、あなたのもの……それで、いいでしょう……昔のことなんか、もう忘れて……お願いだから、今の私たちを可愛がって……。」

わたし……たち?

「ほら……こんなに欲しがってるわ……あなたを、こんなに欲しがってる……。」

淫らにくねる股間の動きが大きくなっていく。

まるで淫売だ。

そのあどけない顔からは、想像も出来ないほど、淫らでだらしない娼婦だ。

しかし、身体は素直に反応していった。

ヤツも、シホを欲しがって、その存在を誇示するように膨れあがっていく。

だが、シホの次の言葉が、オレの心臓を凍りつかせた。

「あぁぁあ……そのうちコトリもこれを欲しがるようになるわ……あの子もたくさん、これを欲しがるようになる……。」

……!?

「コトリ……って」

思わず、しがみつくシホの身体を引きはがしていた。

シホは、首に腕を巻きつけたままで、しっかりと胴を挟んだ足を、離そうともしない。

信じられない思いだった。

なぜ、コトリの名前が今出てくる?

シホは、ねめるような目でオレを見上げていた。

瞳の中に怪しい光が浮いている。

オレを見上げながら、彼女は確かに笑っていた。

「コトリは、何でも私に話してくれるの。……どんな小さな事でも話してくれるのよ……だから、あなたがコトリに何をしようとしていたのかも知ってるわ……毎日、あの子に何をしていたのかもね……。」

まるで勝ち誇ったかのような笑みだった。

全部、知っていた?……。

じゃあ、なぜ?……。

なぜ、シホは黙って見過ごしていたんだ。

理解できない……。

まったく、理解なんか出来ない!

思考を妨げるように、また、シホがしがみついてきた。

オレの胸に甘えるように頬ずりを繰り返す。

「もう、私たちは、あなたのものよ……あなたのためなら、どんな事でもするわ……あなたにふたりで尽くすって、心から誓うわ……だから、もう私たちを調べるのはやめて……重丸さんには、何も言わないで!」

もう、何も耳に届いていなかった。

あまりのショックに、呆然と立ちつくすしか、出来なかった。

そんな、バカな……。

シホが、オレの身体を滑り落ちていく。

足下に跪いた。

ベルトを弛めていく。

冷たい指が触れ、暖かい粘膜に包まれても、オレは呆然と、立っているしか出来なかった……。


可愛い弟子の最初へ 可愛い弟子 108 可愛い弟子 110 可愛い弟子の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前