〈被虐少女〉-15
「ひゃうぅッ!?…ハアッ！ハアッ！あッ!?あ"ぁ"…ッ!」
人差し指はパンティを横にずらしながら、肛門と幼器との中間に止まった。
どちらに進むのかは首謀者の意思によって決まるだろうし、そのどちらにも愛は触れられたくはない。
愛は激しい狼狽えを見せながら股間を覗き込み、そして思わず逃げ出そうとして天井を見上げ、首を振り乱しながら身体を揺すった。
『……バカ、逃がさねえよ……オマエは俺の物なんだからよぉ……』
「ハアッ！ハアッ！んぎぎッ!」
肛門と幼器の中間……俗にいう〔蟻の戸渡〕を、首謀者は優しく擦りだした……特に性感帯としては強い部位ではないのだが、絶対に触れられたくないと強く思いながらも、幼器に忌むべき快感を教え込まれている最中の愛には、充分に効果があった……。
「ふひぃッ!?ひぐ…ッ…ハアッハアッ…あ"ぎッ!」
憎らしい右手は器用に動き、人差し指を股布の中に滑らせて幼器の割れ目の頂点を上方に引っ張り、包皮を捲り上げて幼豆を剥き出しにして、中指を使って薄布の上から責めた。
その刺激は曾てないほどに強く、蟻の戸渡への優しさと幼豆への苛烈さで、愛を少女らしからぬ悶絶へと導いた。
「ふぎッ…ぎぎぃ!!ぎ…きひぃッ!!きゃふ…ッ!!」
汗に濡れた髪が、首謀者の頬を叩いた……あの苛つくほどに可愛らしく、生意気にも程がある美少女が、自分の愛撫に“悦び”を感じて胸の中で悶えている……。
もう抱き締めてやりたい。
壊れるほどきつく抱き締めて、この沸き上がる感情を叫んでやりたい。
だが、それは《愛》などではない。
少女を暴力によって支配し、征服したいという欲望の叫びだ。
捻曲がるだけ曲がりきった性欲の、腐りきった自我の発露だ。
『ん〜？なんだ、このヌルヌルした汁はよぉ？』
「ッ!!!」
左手の人差し指に、首謀者は滑りを感じた……汗とは明らかに違う熱い液体は、地肌と指先の摩擦を軽減させ、そして汚ならしい音までも発て始めた……それはこの美少女が、人外の獣に屈伏した証であった……。
『だからよぉ、オマエの小便撒き散らす割れ目から、なんか変な汁が溢れてきたって言ってんだよぉ……熱くてヌルヌルして……イヒヒヒ……』
「ちッ!?違う…ッ…そんなはず…無い……!」
長髪男も小肥りオヤジも、そして引っ詰め髪の男も愛の陥落した幼器を見上げ、肉眼に捉えた。
水色の股布は体液を吸い込み、ワンピースと良く似た“青”の染みを鮮明に浮かび上がらせた。
この幼体にも女としての〈愉悦〉が備わっているのだと、哀しくも誇示してしまっている。