夏の思い出-3
「ママも、泳げないんだよ!」
自分だけじゃ、不公平とばかりに、コトリちゃんは、シホさんも道連れに。
ならば、まとめて面倒みましょう。
と言うわけで、海へやってくるなり猛特訓開始。
コトリちゃんは、手をつないで、バタ足までならそれなりに出来る。
でも、手を離した途端に、ゴボゴボゴボ……。
大泣き♪
どうしても水が怖いらしい。
泣きじゃくりながら、オレにしがみついて離れやしない。
よしよし、良い子、良い子♪
泣きやむまで抱っこしていると、後ろに不穏な空気。
恐る恐る振り返ると、シホさんが、浮き輪にはさまったまま、じとっとした目で睨んでる。
そんな、うらやましそうな目で見られても……。
あなた、いい大人でしょ?
後で、抱っこしてあげるから……。
さすがにコトリちゃんは、物覚えが早くて、1時間もすると、ある程度は泳げるようになってきた。
「そろそろ、休憩。」
水の中は、意外と体力を消耗する。
本人が思っている以上に体は疲れてる。
「ちょっと、休んでおいで。」
少しは、マシに泳げるようになったのが嬉しいらしくて、コトリちゃんは、浮き輪に掴まりながら、猛然と岸へと向かって泳いでいく。
おお、早くなったこと。
じゃあ、今度はシホさんね。と、さっきから浮き輪に掴まって、プカプカ浮いてるだけのシホさんに目標変換。
最初は、コトリちゃんと同じように、手をつないでバタ足から始めた。
でも、なんかつまんない。
また、ろくでもないことを思いついた。
そのまま、手を引いて、どんどんと深みの方へ。
オレがつま先立ちで、なんとか首が出るくらいのところまで行ってみた。
小柄で、オレの胸ほどもないシホさんは、そのままだったら、水没は確実。
「怖いよ……。」
シホさん不安顔。
「大丈夫だから、泳いでみて。」
有無を言わせず、つないだ手を離してみたら、案の定、ゴボゴボゴボ……。
「やあっ!」
水の中から、引き上げてやったら、シホさんすっかり涙目。
「もう、帰るぅ……。」
子供みたいに泣き出した。
ずっと、オレにしがみついたまま。
「抱っこして欲しかったんでしょ?」
お願い通りになったじゃない。
意地悪く、耳元で囁いた。
水の浮力があるから、重さなんてまったく感じない。
浮力がなくても、全然軽いけど……。
シホさんは、グスグス言いながら、ずっと首にしがみついたまま。
苦しいくらい、腹に回した足で、オレの胴を締めつけていた。
海の中ってのは、プールと違って透明度がないから、けっこう悪さが出来る。
周りに人はいたけど、お構いなし。
いやらしくお尻をナデナデ。
股のところから、指を滑り込ませた。
「あっ!」
慌てて、シホさんは唇を噛んでいく。
誰も、気がついてないみたいだよ。
そのまま、ビキニパンツの紐を解いていった。
横の紐を解いたら、すぐにパラリ。
片側だけ解いてから、オレも自分のモノを出してった。
「いや……」
すぐに察して、慌ててもがいたけれど、首に回した腕を解くわけにもいかず、結局、シホさんは、為す術もなくブスリ。
水の中だから、難しいかなと思ったけど、意外とすんなり。
シホさんは、どうすることも出来なくて、ひたすら必至にオレにしがみついてるだけ。
ずっぽり根本まで入れてしまってから、お尻を掴んで、また抱っこ。
さすがに人目があるから、ドカドカ動くなんて事は出来ないけれど、柔らかくて暖かいから、中に入れてるだけでも、すごく気持ちがいい。
水の中でも、はっきりわかるほど、アソコの中が濡れていく。
ほんとに、いやらしいんだなぁ。
お尻の穴まで弄られて、狂ったようによがった人。
コトリちゃんがエッチなのは、ママ似だね。
高い波が押し寄せてきて、そのまま水の中にドボン。
生まれて初めて体験する水中セックス。
フワフワして気持ちいいけど、やっぱり体は思うように動かせない。
唇を重ねていくと、シホさんは必至にしがみついてきた。
ディープキス、なんてのはやっぱり無理で、唇を重ねているのがせいぜい。
水から顔を出すと、シホさんは、少し水を飲んだらしくて、ゲホゲホむせている。
息が整ったところで、また水の中へ。
そんなことを何度か繰り返してたら、ぐったりしちゃった。
「お願いです……もう、許してください……」
肩で息をしながら、すがるような声。
たぶん、この人はマゾ。
怒るよりも、すがって許してもらうことを先に口にする。
もう、そろそろ許してやろうかなって、思った頃だった。
岸辺から急速に近づいてくる物体が。
コトリちゃんだ!
ものすごい速さで、あっという間に距離を縮めてくる。
泳ぐのすごく上手になったね!
「ママ、ズルいぃっ!!」
シホさんが、抱きついてるのを見て、えらい剣幕。
「だって……泳げないんだもん……」
まだ、つながったまんま。
アソコの中には、オレのがグッサリ。
「だったら、ウワキ使えばいいじゃん!」
ウキワ、だって……。
「溺れそうになったから、助けてもらったの……」
うーん、だったら顔が青ざめてるはずだが、なぜ赤い?
シホさんの使っていた浮き輪は、はるか向こう。
「コトリちゃん、悪いけど浮き輪、取ってきてくれる?」
お願いしたら、コトリちゃんは、口を尖らせながらも、取りに行ってくれた。
その間に浅瀬まで行って、せっせと身支度。
「続きは、後でね……」
耳元で囁くと、シホさんは、恥ずかしそうに俯いたまま、小さく頷いた。