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催眠権売買
【SF 官能小説】

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こくはくのよくじつ-1

学校に行き、皆に挨拶して、浩二くんとは少し気まずいけど挨拶した。
先生が来て授業が始まり、休み時間になる。
私の周りにはいつものメンバーが集まり楽しく話していると、突然会話が途切れた。
「もう、いい加減してくれよ、そんなお金ないよ!」
そう叫ぶのは鳥飼だった。声が苛つく。
ゲラゲラ笑う土屋達は、いつものように囲んで何かしている。
「逃げればいいのにな」と豊くんが言うので、
「ほんとだよね」と答えた。
鳥飼って意外とMだったりして、正直キモいので視界に入ってほしくない。
でもそんな事は、優しい豊くんには言えるわけない。
私達は何も無かったかのように再び楽しい会話の続きで盛り上がった。
放課後になり帰り支度していたら、
サエとチーが来て、久々に皆でカラオケに行こうと言ってきた。
即OK!
カラオケ大好き、得に歌うより聞く方が楽しい。
お店に入ると、さっそくユキねえが英語の歌を熱唱する。
続いて豊くんはイケイケのノリの良い曲、
サエもチーも可愛くノリの良い曲を歌い、
浩二くんは渋いバラードで女子をしびれさせるから、
女の子達で黄色い声援をかけて盛り上がった。
ほんと楽しい。
これっておそらく私と浩二くんとの仲をギクシャクさせない為にやってるんだと思う
大丈夫なのに、皆の優しさに胸が熱くなった。
それぞれ1、2周回ってから、
私が次の歌を探している最中にマイクを持ったサエが
「ナナ、時間時間、大丈夫?」と聞いてくる。
「時間?」時計を見ると6時半だ。
「ほら、門限厳しいんでしょ」と言われ思い出した。
「そうだった、帰らなきゃ皆ゴメン」お金を置いてカバンをつかむと、
「おっと、俺も帰らないとヤベーわ」と浩二くんも言い出した。
「そうか、バイトだったな」と豊くん
「ああ、わりぃな」
「浩二バイトしてんの」とサエが聞くと
「ああ、欲しいものがあるんでな」
「へ〜 ギターとか」とユキねえ
「いんや、それより高けーよ、まぁそのうち教えるよ」
なんだよ、今教えろーとか皆でツッコミいれるけど、
浩二くんは言わないと決めると絶対に言わないので、無駄な努力だった。
「でもよーバイト時間には少し早いんじゃね?」と豊くんがいうと
「まぁな、途中退場する若月と一緒に出たほうが良いだろ」
「へぇ〜」と豊くん
「なんだよ」
「なんでもないよ」
「駅まで一緒に行くだけだよ」と浩二くんが言うと
サエ、チー、ユキねえと豊くんが合わせて
「へぇ〜」と疑う
「なんなんだよお前ら」と浩二くんが反論すると、
皆が声を合わせて
「なんでもないよ」と答えた。
「な、違うからな、変な勘ぐりはよせよな」
と慌てる浩二くんを見ていたら可笑しくって皆で笑ってしまった。
ひたすら言い訳する浩二くんを豊くんが「いいから帰りなよ」と促す。
これは多分、私達の仲をどうこうではなく、慌てる浩二くんをからかいたいために
カラオケ誘ったのが本当だなと思った。
とゆうことは私は酒の肴だったんだ。
などと思いつつも、楽しいのでOK。
「ああ、バイトに行くよ、いこうぜ若月」
「うん」私は浩二くんの後についていった。
部屋を出てカラオケ屋の通路を二人で歩いていると
「なんかゴメンな、変な雰囲気になって」と謝ってくる。
「大丈夫だよ、私気にしてないから」と手を振ると
「気にしてないと言われると、それはそれで困るけどな」と覗きこむ
「え、そんな意味で言ったんじゃないよ」
「うそだよ、分かってるよ」と頭をポンポンと叩いてくる。
振られたくせに私にだけ余裕なのが頭に来る。
まぁ、いつも通りだけどね。
「それで、バイトって何してんの?」
「ああ、駅前のステーキハウスだよ」
「え、マジで、私ステーキ大好き」
「そっか、それじゃ若月が来たら、とびっきり良い肉をごちそうするぜ」
「うっそ、すごい、いくいく絶対に行く」
「他の連中には、その分安い肉に決定だな」
「ぅわ、ひっどーい」
「いいんだよ奴らは茶化しに来るんだから」
「私もその仲間なんだけど」
「えーマジかよ」
ぷっふっふっふ あっはっはっは
楽しい
私と浩二くんは駅までの道のりをいつもの様にふざけながら歩いた。
不謹慎にも、もう一度告ってくれないかなと期待していたが、
期待通りにはいかないものね、駅前で別れてしまった。
私は家路につく
「ただいまー」
「あら、遅かったのね部活?」
「違うよ今日はサエやチー達とカラオケに行ってた」
「そうなの、楽しそうね」
どうにか怒られずに帰ってこれたみたい。
2階に上がると隣の美久の狂った喘ぎ声が聞こえてきた。
「鳥飼くん来ていたんだ」


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