金曜日 2-1
ちづるは、エビチリの説明を終えた。
タクミは言う。
「本当、美味しいね。」
「だねー。
買いに行って良かった。」
「グラタンと同じぐらい、
美味しいよ。」
「ぇ、? そう、?
そっかなー?
、 、、 ありがと。」
ちづるは少し照れてそう言った。
少し黙り、嬉しそうに言う。
「、 、、でも、やっぱりいいね。
誰かと、ご飯食べるのって。」
「 え?」
「ぁ、、ううん、、
ちょっと、前までは
1人でご飯、食べてたから、、。
でも、特に寂しい、とか
思わなかったんだよね、私。」
「、 、 、、。」
「でも、今、こうやって、、
誰かと、 、
タクミ君と食べれるのは、
嬉しいなー って 。」
「、 、 、、 」
「 、あ。 なんか。
ババ臭いかもー 私。」
ちづるはそう言ってクスクス笑った。
タクミは、
ちづるの言葉を聞いて考え込む。
ちづるが言う。
「、、タクミ君 ?」
「、 、 、 。」
タクミはちづるを真っ直ぐ見て言う。
「もし離婚したら
俺と してよ。」
「え、? 何を ?」
「、 、 、、 、 、」
「 ? ぁ 、もしかして 、、」
「、 、、ん、」
「 合コン? 」
「、 ぇ、 、 、、」
タクミの動作が止まる。
ちづるは苦笑いしながら言う。
「や、年齢、、違いすぎるよ。
私の友達、結婚してる人、
多いし、、。
タクミ君のお友達とは、
バランスが、 、、」
「、 、、ふふっ、だよねー?
年、離れすぎかー。」
「でも、
これから沢山、やる機会あるかもね。
なんか、ちょっと羨ましい。」
「苦手なくせにー。」
「、、ふふっ、そうでした。」
タクミはちづるをじっと見て言う。
「、 、、ねぇ。
ちづちゃん、
なんで結婚したの?」
「ぅ、え、!? んっ 、」
ちづるは、急な質問に驚き、
ゴホゴホと咳をする。
慌てて、お茶を飲む。
タクミは言う。
「俺、当てよっか?
ちづちゃんの事、
なんか分かるから。」
「 ぇ、? 、、」
「年齢考えて、今ぐらいかなって、
思ったから。
それか、、 んーー、、
周りに、いい人だからと、
勧められたから。」
「、 、っ、 、、」
「 どーぉ? 当てってる?」
「、 、 、 、 、、
2つとも、当たって マス 。
でもっ! もちろん、
好きだったよ?」
「言い訳っぽーい。
そりゃー、うまくいかないよ。」
タクミは鼻で笑いながら、
意地悪な声で言った。
「ん、、、ぅん。」
「 、 、、 、 、 」
少しの間、2人は沈黙する。
タクミが言う。
「 って、 、、
俺、偉そーだねー。」
「 ぇ?
、、ぁ、 ううん、
その通りだから、、 、
情けないけど。」
ちづるは、気まずそうに笑う。
タクミの顔が、真剣な顔になる。
テーブルを見つめて呟くように言う。
「、、、離婚、
しなくてもいいんじゃない?
ずっと、このままでも、、。」
「、え?」
「、 、や、
なんでもない。
、 、、っつーか、、 、、
何が言いたいんだろ、俺 。」
「 ? 、 ? 」
タクミはちづるの顔を見る。
「、 、、違う、
そーじゃなくて。
そう、ちづちゃんが、、、 、」
「 ? うん、?」
「 、、 、 っ、 」