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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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金曜日 1-2

ちづるは、3時まで仕事だった。
4時までの仕事の日は休憩があるが、
3時までの日は、休憩がない。
仕事が終わり、パート仲間の主婦と
更衣室でお喋りをしながら着替える。

その主婦は「娘が熱出しちゃったから、保育園にすぐ行かなきゃ。」
と言いながらパタパタと出ていった。

更衣室の隣の休憩室でちづるは
1人イスに座る。

木のテーブル。
5つのイス。

休憩室はちづるの好きな場所だ。

テーブルの上のお菓子の缶のケース。
ケースの中、小さなメモに、

「川越に遊びに行ったお土産です。
食べてね。 店長」

と、書かれてある。

小さなお煎餅の袋を1つ取って
開けて食べる。

「ん、、美味し 、、 」

食べながら窓の外を眺める。

「 あ、雨あがってそう、、、 
        良かった。」

まだ雲は多いが、雲の間から太陽の光が射し込んでいる。

お煎餅を食べながら、
しばらく空を眺めていた。

食べ終わると上着を着て、
バッグを持つ。

バッグからスマホを取りだす。
スマホの着信ランプが点滅している。

見ると、タクミからラインで
メッセージが入っている。

【今日も行っていい?】

送信した時間は12:30だった。
ちづるはすぐに返信する。

【うん(*^^*)
本当は約束、今日だったもんね。
ワガママ聞いてくれて、ありがとう。
 授業、眠くなかった?】

すぐに既読がつく。

【大丈夫ー。
あのさ、夕飯リクエストしていい?】

【いいよ♪ 何?】

【グラタン食べたい。
前に、作ってくれたやつ。】

【うん(*^^*)分かった、作るね!
 来るのは6時ぐらい?】

【ありがとー。
 うん、それぐらいに行く。】

【じゃあ、待ってるね☆】

その後にちづるは、
バイバイのスタンプを送る。
タクミからも、
バイバイのスタンプが入った。

「、 、 、ぁ、そっか 。」

 タクミ君、、 、
  夕飯のリクエストを
  したかったから、お金払う、

 とか、言い出したのかな。

  別に、言ってくれれば
         作るのに 。


『先生には、おごってもらうのに、
俺からのご飯代は受け取れないの?』

 それとも、
  男の人のプライド みたいな?

  18才は 男の人、か 、、。


ちづるは、タクミの事を想い、
また空を眺めて、ふっと笑った。   


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