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二人の外道
【鬼畜 官能小説】

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A:4-2

「さーて、そろそろ本番いこーか。なんで亜里沙ちゃんは、こんなに厳重に縛られてるのか、疑問だったんじゃないかなー?」
 左の瞼が開けられ、ふぅーっと息が吹き付けられた。
「ひいぎッ」
 眼球の水分が蒸発し、痛みを生じさせる。乾いた眼球を癒そうと涙があふれる。Aはそれを指ですくって亜里沙の口に差し込む。それは、なんの代わり映えもしないただの塩味だった。
「はーい。これなーんだ?」
 Aが銀色のパットの中から、鋭く尖った物を取り出して亜里沙の目の前で、網膜に焼き付けるように見せつける。
「え……? は、針? あ? え? なに?」
「ま、こんだけじゃわかんないよなフツーは」
 混乱して、涙を浮かべる亜里沙に、Aは乳房に紅く残る鞭の傷跡に針先を這わせて恐怖を与える。針は、裁縫店などで売っている、針の頭に光る玉の付いているパールまち針と呼ばれるタイプの針である。上から照らされる明かりに、針の刀身とパールがそれぞれ鋭く、鈍く、輝いている。
「今から、亜里沙ちゃんの、敏感な部分に、ブスッといっちゃうから」
「そんなっ! いやだいやだ! やだっ!」
 はっきりと拒絶の意思を示し、唯一ある程度の自由の効く首を横に何度も振る。Aは無慈悲にその亜里沙の頬に強烈なビンタを見舞うと、そのまま赤く腫れた頬を引っ張る。口から白い歯とピンクの歯茎が見えるほどに力を込めて。それから、亜里沙の口には黒いバイトギャグが噛ませられ、言葉を封じられた。
「騒がなくてもだいじょーぶだいじょーぶ。ちゃんと煮沸消毒はしてるから」
 右手にある針をそう言いながら舐める。彼は抑揚のない声ながらも、なぜか優しげであった。
「あ、舐めたら意味ねーや」
 口で舐っていた針を吐くと、さすがにそんな針は使わないのか、パットの隅に置いて、新しい針を取り出した。
「ふごおおおぉ! ふおおおっ! ふおおおおおっ!」
「いやー、やめてーっ! かな? それとも、刺してえええぇっ! かな? どっち?」
「ふうおっ! ふおうおおおおっ!」
「あー後者か。淫乱メス犬に加えて、マゾっ気もあるのか、救いようのない変態さんだな」
「ふごううっ! ふごううううっ!」
 くぐもったうめき声をあげて、必死に迫る激痛から逃れようと亜里沙は努力したが、その努力は報われることはなかった。
「ふごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」
 Aは亜里沙右の乳首をぎゅっと引っ張り、伸び切った桜色の小粒を貫いた。ゆっくりと、だが、確実に針は亜里沙の乳首を突き進み、やがて反対側の皮をプチッと破って赤く濡れた針先が飛び出した。
 左の乳首も同じように針に貫かれ、鮮血が亜里沙の二つの白いおっぱいにとても綺麗に映えている。そんな肉体の主は、両方の乳首にズキズキと走る痛みに、大粒の涙をボロボロ流して、くぐもった醜い泣き声をあげて泣いていた。
「おいおい、泣いてんじゃねーよ。しっかり自分の身体、見つめなきゃなー?」
 前髪を鷲掴みされ、左右に乱暴に揺すられる。衝撃が胸にまで伝わり、また痛んだ。涙でぼやける目で、必死に亜里沙は自分の傷められた胸を網膜に焼き付ける。そうしないと、言われた通りにしないとまた傷をつけられる。嬲られる。亜里沙の脳には、そうなるプロセスがすでに記憶されてしまっていた。
「じゃあ、そろそろ本命に穴開けるかー」
「ふごおっ!?」
 分娩台によって大きく広げられた左右の脚。その二本の脚がちょうど交わる部分に、本命は存在していた。Aが覆っている包皮をめくり、クリトリスを乱暴に摘まんで引っ張り出した。敏感なそこは、急に外気に当てられて驚いて痛みを生じさせる。だが、そんな痛みもこれから来る激痛に比べればなんのことはないかもしれない。
「さぁー、ブスッっといっちゃおーう」
「ふうううう! ぐお、ぐふおおおおおおっ!」
 もはや半狂乱だった。空気に触れただけでも痛みを感じることさえあるのだ。そんな部位が、あからさまな激痛を伴う行為の対象となったら、いったいいかほどの痛みに襲われるのか。哀れな少女は必死にその行為を、非道を、やめさせようと懇願した。
「やめて欲しい? 残念! やめませーんっ」
「ふごおおおおおっ! おおおおっ、おおおおっ!」
 小さな芽は無慈悲に貫かれた。眼球が飛び出そうなほど見開かれた眼は、涙を弾き飛ばし、バイトギャグを嵌められた口はよだれを流しながら絶叫を野外に送り出した。
「ぐおおお、おお、おぉぉ……」
 やがて亜里沙の絶叫は細くなり、消える頃には、彼女は失神していた。貫かれたクリトリスのすぐ下部にある尿道の門が開かれ、黄色い尿がだらだらと流れ出して、床の排水口に吸い込まれていった。
「さすがに気絶しちったか」
 肩をすくめるAの手には、黄金色に光るピアスがしっかりと握られていた。


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