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幼肉の宴
【ロリ 官能小説】

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チカ-3


杉崎チカとは、夏休みが終わって席替えをした頃から話すようになった。
話すといっても、席が前と後ろだったから必然的に会話が増えただけで、仲のいい友達になったというわけではない。 

「あんた、めずらしいね。わたしと普通にしゃべるなんて。」

席替えが終わって間もない頃に、チカがいった言葉だ。

チカは、クラスのなかで浮いていた。
浮くというよりも、皆、彼女を敬遠していた。

どこか陰気で、冷めていて、そのくせ頭はよくて、ひとを見下したような話し方をする。
女の子のなかでは特に人気がなくて、彼女と話す女子はほとんどいなかった。

チカと話せば、ハブられる。
まことしやかに囁かれていた噂だが、ミナにはまったく関係なかった。

というよりも、ミナは天然のおっとり系で、あまりにものんびりとした性格をしているものだから、女子特有のグループ争いに巻き込まれることもなく、そんな彼女が誰と話していようが揶揄されることもなかったわけだ。

だから、普通に話しかけてくるミナがチカにはめずらしかったらしく、以来、チカの方からも話しかけてくるようになった。


給食が終わるとみんな教室を出て、思い思いの場所に散っていく。
校庭に出る者、図書室へ行く者、廊下や他のクラスに遊びに出掛ける者、それぞれが残りの休み時間を目一杯に楽しむために教室を抜け出して、残る者はほとんどいない。

ミナも、いつもだったらマリナちゃんたちと教室を出ている。

「チカちゃん……」

チカだけが、いつも教室の中に残っていた。
チカは、頬杖をつきながら、つまらなそうに窓から外を眺めていた。

「なに?」

今どきめずらしい、おかっぱ頭。
いつも似たような黒い服ばかりを着ていることから、心ない同級生からは「ちび魔女子ちゃん」などと呼ばれていた。
みんなが教室に残らないのも、実はチカをひとりぼっちにするためだ。

「あの……ちょっと、いいかな……」

「だから、なによ?」

いつも不機嫌な顔ばかりしているから、みんなは気付いていないけれど、実のところチカはとても美人だ。
切れ長の瞳に整った鼻筋、顔もほんとに小さくて、女の子のミナから見ても、とても可愛らしいと思う。
でも、ときどきチカは、その可愛いらしい顔を腫らしてきたり、アザをつくってきたりする。
先生が心配して何度か理由を聞いたことがあるけれど、その度にチカはキレて教室を飛び出していた。

「あの、怒らないで聞いてくれる?」

「だから、ナニ!っていってるの!?」

もう、怒っていた。

「あ、あのさ……チカちゃんって……エッチなこと、詳しいよね……」

「はあ?なにそれ?」

途端にチカは、にらむような厳しい目つきになって、不機嫌そうな顔を向けてきた。



カナちゃんがおしっこの話しをしたとき、後ろで聞いていたチカは、これ見よがしに鼻で笑っていた。

「ばっかじゃないの?おしっこを飲んだって赤ちゃんなんかできるわけないでしょ。そんな話しを信じてるなんて、頭おかしいんじゃない?」

皮肉たっぷりの笑顔でいわれて、カナちゃんが顔を真っ赤にして怒ったのはいうまでもない。

「じゃあ、あんたは知ってるの!?知ってるんならいってみなさいよ!!」

売り言葉に買い言葉。
勢いでカナちゃんはケンカを売ってしまったけれど、ほんとはそれが、どれだけ危険なことか、みんなは知っていた。

「おつむが赤ちゃんのアンタのために教えてあげる。子どもはね、女のひとの「しきゅう」に男のひとの「せいし」を入れてつくるのよ。つまりアンタのアソコに男のおチンチンを突っ込んでもらうわけ。男のひとは気持ちよくなると、おチンチンから「せいえき」がでて、その中に赤ちゃんの元になる「せいし」が入ってるの。でも、気持ちよくしてあげることができないアンタに子供を作るのは無理ね。」

嫌味たっぷりの顔で笑っていた。

「じゃ、じゃあ!あんたはできるっていうの!?赤ちゃんつくることができるの!?いってみなさいよ!」

チカは、ひとを怒らせるのが天才的にうまかった。
ここまでいわれてしまえば、カナちゃんだって引っ込みがつかないのは当然だ。

「アンタってほんとにバカね。無理に決まってるじゃない。生理がないんだから。生理ってわかる?女のひとが赤ちゃんを産んでも大丈夫って印みたいなものよ。アソコから血が出るようになるのよ。それが始まらないと、いくら気持ちよくしてあげても赤ちゃんなんてできないわ」

チカが、みんなから嫌われているのは、ある意味、恐れられているからだ。
気に入らない相手は、完膚無きまでに論破する。
大人びた口調と、子どもには知りようのない知識で武装したチカに勝てる者なんていなかった。

「あ、あんただって、赤ちゃんつくることなんてできないんじゃない!エ、エラそうにしないでよね!」

カナちゃんの精一杯の捨て台詞だって、チカには毛ほども感じなかった。

「そうね。いくらわたしだって赤ちゃんをつくることは、さすがにできないわね」

自嘲気味な返しは、そのあとに爆弾を持っているからだ。
チカは、カナちゃんを見下すような目つきでじろりと眺めてから

「赤ちゃんは無理だけど……男のひとを気持ちよくしてあげるのは、できるかもよ……」

それからだ、チカが援交をしてるとか、売春でおかねを稼いでいるとか、近親相姦してるとか変な噂が立つようになったのは。




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