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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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タクミの疑問-1

12月23日の夜。

外は、雨が降っていた。
タクミは、ちづるの家でご飯を食べている。
タクミがふと言う。

「ねー。
今度、外でデートしようよ。」

味噌汁を飲もうとしていたちづるは、ピタリとその手を止めた。

「、、、え?
、、外?  は、ちょっと、、。」

「なんで?」

「、、知り合いにあったりしたら、 
怖いし、 、 。」

「何が?」

「、 、 どう言えばいいか、
 とか、 、。」

「嘘つけば、いいじゃん。
仕事先の人で、今から他の皆とも会う、とか。」

「、 、 、 。」

「ね? しようよ。」

「、 、 んー 、 、 
考えておきマス。」

「明日はクリスマスイブなのにー。
俺もちづちゃんも仕事なんてー。
つまんない。」

ちづるは笑って言う。

「飲食店もスーパーも、クリスマスは忙しいもんね。
バーミーはね、すっごく可愛いクリスマスケーキがあるんだよ! 
去年もあったみたいで、今年のは、、、、」

タクミは、話を聞きながら、ふと、違う事を考える。

タクミにはずっと、ちづるに対してよく分からない焦燥感があった。

自分の中で、その理由を探す。

ふと、タクミは気がつく。
ちづるには、タクミの付き合ってきた女の子達と決定的に違う所があった。

それは、2人が会えない日に、ちづるがタクミの行動を把握しようとしない、という所だった。

束縛をする女とは付き合えないが、タクミの過去の彼女達は、ある程度、タクミの1日の行動を把握しようとしていた。

タクミの中で女とは、
『とりあえず、相手を把握しておきたい生き物。』

だと思っていた。
自分の行動を把握しようとしないちづるの事が、タクミにとっては不思議だった。
違和感、みたいな物を感じていた。


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