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幼肉の宴
【ロリ 官能小説】

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覚悟-1




「あら?もう食べないの?」

母の心配そうな声を聞いても、まともに目を合わせることはできなかった。
キッチンの中だった。
タケルから解放されてしばらくすると、階下から母の食事を告げる声が聞こえた。
ミナは、涙を拭って、すぐに1階へとおりた。
タケルは時間をずらして、あとからやってきた。

ミナとタケルと母親の3人で夕食のテーブルを囲んだ。
ミナのとなりにタケルの姿があり、斜め向かいに母親が座っている。
帰宅の遅い父とは週末以外一緒に食べることはほとんどなかった。

「なんだかこの頃食欲もないし、元気もないじゃない。何か心配事でもあるの?」

母が心配そうに覗き込んでいた。
食欲など、あるはずがなかった。
気付かれるのが怖くて、視線を避けるようにミナは顔をうつむかせていた。

「べ、別になにもないよ・・・。」

微妙に声が震えた。
うつむかせる顔を持ち上げようとしても、怖さばかりが先に立って母の顔を見ることはできなかった。
心配している母の顔を見てしまったら、きっと泣いてしまう。

「誰か好きな男の子でも、できたんじゃない?」

見かねたようにタケルが口をはさんできた。

「ミナも女の子だからね。好きな男の子でもできてスタイルを気にしてるんだろう。」

「あら!そうなの!?」

途端に母の声が嬉しそうに弾んだ。

「なになに?お兄ちゃん、ミナの好きな子知ってるの!?」

母親はタケルを「お兄ちゃん」と呼ぶ。
ミナがなんでもタケルに話すことを知っていた。

「いいや、知らないけどさ。でも、ミナももう立派な女の子なんだから、そんなことを気にするようになっても不思議じゃないでしょ。」

勝手な言いぐさだった。
ミナは、まだ立派な女の子になんかなってない。

「ねえねえ、どんな子?なんて名前なの?ママに教えてよ。」

楽しそうに身を乗り出していた。

「い、いないよ、そんなひと!」

思わぬ方向に話しが進んでミナは慌てて否定した。

「なにをムキになってるんだ。可愛いんだからミナを好きな男の子は絶対いるさ。でも、ご飯はちゃんと食べなきゃダメだぞ。男はぽっちゃりしているくらいの方が好きなんだ。それに、ちゃんとご飯食べないとおっぱいだって大っきくならないぞ。」

ポン、とタケルの手のひらがミナの頭に置かれた。
やさしげに髪を撫でてきた。

「う、うん・・・。」

タケルが口にすると、いやらしいことでも卑猥に聞こえないから不思議だ。

「そうよ。ちゃんと栄養摂らないと、ママみたいなナイスバディになれないわよ。」

冗談のつもりだろうけど笑えない。
笑うだけの元気がない。

「さて・・と。」

タケルが箸を置いた。
食事を終えて席を立つようだった。

「ミナ、何時がいいの?」

タケルの視線がミナに向けられていた。

「え?・・・。」

何をいっているのか、わからなかった。

「あら?どうしたの?お兄ちゃん。」

母の不思議そうな顔がタケルに向けられる。

「いや、ミナが今夜も一緒にお風呂に入りたいっていうからさ、何時に入るか確かめてるのさ。」

「ええっ!?またあ!?」

タケルの返事に母が途端にしかめっ面になった。

「ミナぁ、あなたもう子供じゃないんだから、ひとりで入りなさいって、いつもいってるでしょ?」

「え・・・あの・・その・・・。」

自分から誘ってなんかない。

「あなたねぇ、自分が女の子だってこと、いい加減自覚しなさいよ。そのうちお兄ちゃんにエッチなことされてもママ知らないからね。」

家族の会話にしては、どぎつい内容だった。

「ひどいな母さん。」

タケルは愉快そうに笑っているだけで本気になどしていない。

「まあ、タケルに限ってそんなことはないと思うけど、ミナも女の子なんだからいい加減自覚しなさいよね。」

少しきつめの口調になっていた。

「母さん、毎日ってわけじゃないんだからいいじゃない。それに僕だって可愛い妹と一緒にお風呂に入る機会なんて、これからは限られてくるんだから、そんなに悪い気もしないよ。」

「またあ、タケルはほんとにミナに甘いんだから。」

疑っている素振りなど微塵もなかった。

「ミナの裸を見られるなんて今しかないからね。」

屈託ない笑顔で答えていた。
タケルはなんでもあけすけに口にする。
だから、返ってそれが巧妙に嘘を隠す。
タケルは親に隠し事をしない。
きっと母はそう思い込んでいるに違いない。

「まさかお兄ちゃんになら、エッチなことされてもいいなんて思ってんじゃないでしょうね?」

一瞬、ミナの心臓がドクンと鳴った。
母は、からかうように笑っていた。

「そ、そんなこと・・・。」

母には想像もできないだろうけれど、実際にそれはこれから行われるのだ。
思い出したら、みるみる顔が赤くなった。

「やだ!なにこの子ったら顔真っ赤にして!ダメよお兄ちゃん誘惑したりしたら!」

どうあってもこのひとの中でタケルは正義であるらしい。
タケルを心底信じきっていた。

「じゃあ、ミナにエッチなことでもしようかな?」

タケルがうそぶいても母親はおかしそうに笑うだけだ。

「それじゃ、7時になったら入いろっか?」



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