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「数学のお勉強」
【SM 官能小説】

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第三章-1

      第三章

 五月の連休が明けてしばらく経った頃、私は緑色の超ミニのプリーツスカートで学校に行った。
 万一スカートの中を見られてもいいように私はショーツを二枚穿いて行った。生パンと呼ばれるショーツの上に、もう一枚、見せパンと呼ばれるパンツをブルマのような感覚で穿いたのだ。これでパンチラを見られても平気だ。
 さて学校に着いて教室に入るなり、北原泉美が謎めいた笑みを浮かべて私に近づいて来た。
「彩香、ちょっと来な。数学のお勉強だ」
「はい」
 泉美は私を体育館の裏に連れて行った。
「今日はそんな極端に短いミニスカートを穿いて来て、まるで数学のお勉強をさせてくださいとおねだりしてるみたいだね」
「いえ、そういうわけでは」
「じゃ、おねだりに応えてやろう。パンツを脱ぎな。今日は六時間目の授業が終わるまで、お前は学校生活をずっとノーパンで過ごすんだ」
「ええっ、このミニスカートでノーパンですか。バレちゃうんじゃないですか」
 とは言いつつも、私には案の定という気がしないでもなかった。いや、心の奥底ではそれを秘かに期待して、こんなミニスカートで学校に来たのかも知れない。
「わかりました。脱がせていただきます」
 私はスカートの中に手を入れて、まず見せパンを脱いだ。泉美は満足そうに頷いたが、それを私の手から奪って、自分で見ると、
「あれっ、これ?」
 そしていきなり私のスカートを捲り上げ、
「やっぱり」
 生パンすなわちショーツを見て泉美は唸った。
「奴隷の分際で見せパンを穿くとは生意気だなあ。生パンも脱ぎな」
「はい、もちろんそのつもりでした」
 私はするするとショーツも脱いで泉美に手渡した。
「もう下には何も穿いていないだろうな」
「はい」
「確認したいから、ちょっとスカートを捲り上げて見せてみな」
「え、ここで、ですか」
「ああ、ここでだ」
「わかりました。」
 私は両手でスカートを捲り上げた。マンコ丸出しである。泉美は今度こそ本当に満足したようだった。
「いいだろう。しかし私の許可も得ずに見せパンを穿いていたことは許せないわ。お仕置きをする」
「お仕置きって、何をするのですか」
「そうねえ。今日の放課後までには考えておくわ。楽しみに待っていな」
 それから二人で教室に戻り、朝のホームルームが始まったが、私は授業中も休憩時間も緊張と興奮でそれこそ冷や冷やだった。スカートが短すぎるため、椅子に座ると、裸のお尻が直接椅子の板に触れる。その冷たい感触。誰かに見つかるのではないかと気が気ではなかった。
 特に三時間目の数学の時間、
「久野、ちょっとここに来て、この方程式を解いてみろ」
 私は先生に当てられて、教壇に上り、黒板で方程式を解くハメになった。しかも方程式は黒板の上の方に書いてある。私はチョークを持った手を上に上げた。当然スカートもずり上がる。
(見えちゃってるんじゃないかしら)
 裸のお尻が丸見えになっているのではないかと、私はそれだけが心配だった。方程式は私には簡単に解けるものだったが、解き終えて席に戻った時には、両の掌は汗でぐっしょりと濡れていた。文字どおり数学のお勉強である。
 ようやく放課後になった。この日は合唱部の練習はない日だった。泉美が私の所に来た。
「どうだった?」
「めっちゃ緊張しました。もう耐えられないくらいです。心臓がバクバク言ってますよ」
「そう。じゃ、今朝のお仕置きとしてもっと緊張させてあげるわ。今日はパンツを返してあげないから、そのままの格好で帰りなさい」
「えっ?」
 見せパンはともかく、生パンだけでも返してもらえるものと思っていた私は、思わず問い返した。
「そのミニスカートにノーパンで地下鉄に乗って江川路の自宅まで帰れって言ってるの。中山公園での乗り換えが楽しみだわね。ふふふ」
「ひっ!」
 私は顔が引きつった。中山公園駅は、地下鉄二号線が地下を走り、三号線と四号線は高架を走っている。だから二号線から三号線または四号線に乗り換えるには、長い階段を延々と歩かなければいけない。スカートの中が見られるのはほぼ確実だろう。私はそれが怖いと同時に、妙に疼くような快楽の予感をも覚えた。


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