アリサの善意-1
アリサの懸念と裏腹に、病室で面会した伯父は元気そうだった。
「きのう一体何したの?」
とアリサが怒った声で尋ねた。その語気は、まるで世の母親のごとく威を帯びていた。
「お前がいないから一人で触ってたら、やり過ぎちゃった。」
伯父のその答えにアリサは本気で泣き出した。
伯父は慌てて
「嘘だよ。アリサは関係ないよ。」
と懸命になだめた。
伯父に抱きついて泣いていたアリサは
「お願い、早く良くなって。」
と言うと、ぱっと離れて下着を下ろし、おとといのを替えていないからと、伯父に近づけて見せた。特別よごれた場所が伯父の視界を塞ぎ、子供の女の汗と尿とが快く鼻を刺激した。
「い、痛い。膨らんできた。」
そう伯父が言っても、アリサは伯父に勧めて嗅がせるのだった。当の伯父は子供にされるがままに、痛みをこらえていた。
友達が昨日したことをつゆ知らぬアリサは、友達同様、裸の尻で伯父の顔に跨がった。伯父さんの体のために今日はこうしていてあげると言う優しい声には、意思を譲らない決心が聞き取れた。
パンツが好きなら、洗わぬここはもっといいだろうという予想どおり、伯父の舌は伸びて、アリサの穴をつつきはじめた。そして満遍なくその辺りを這い回るのだった。擦りとるように丁寧に拭き取られていくのが、よく分かった。
「おしりの穴ってどんな味?」
思わず漏れた疑問には答える余裕のないほど熱心な伯父に、アリサは溝を開いて痒いところを伝え、掻きとってもらった。しかし痒みは消えるのでなくむしろ高まって、我慢しがたい快感に変わっていった。
「伯父さん、ごめんね。女にしてみたいこと、全部していいよ。」
アリサに言われて、おずおずと自分の親指を伯父は入れてみた。子供の腹は浅かった。奥の固い部分に指の腹を当てたまま、みぎひだりと掻き回してみた。
トイレに出たとき、先の看護師にアリサは聞かれた。
「あなた、もしかして伯父さんに、性的な虐待とかされてない? 違っていたら悪いけど。」
アリサは、ただ首を横に振った。そしてまっすぐ病室に入っていった。スカートのポケットには、いま使ったばかりの、濡れたトイレの紙を入れていた。