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ヒューマン・ロール・プレイ
【調教 官能小説】

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〜 音楽その2 〜-2

 ……。


 トライアングル。 金属の細い棒を三角形に折り曲げ、糸で吊るしてから一辺を叩く。 そうしたら、チーン、鋭くて優しい音が細く長く続きます。

「吊るす場所だけ要注意ね〜……んしょっと」

 【B2番】先輩がトライアングルを吊るす場所。 私は、ニプルに吊るすのかなって思ったんですけど、違いました。 先輩の手がお股にゆき、ペロン、半分くらい埋もれていたクリトリスの包皮を捲ります。 中指と親指で薄っすら色づいた突起をつまみ、ゆっくりと上下に擦る先輩。

「中途半端な勃起だと〜、紐がかかってくれませんよ〜。 出来るだけ固くシコシコしておいて〜演奏中はずっとフル勃起させましょうね〜」

 たちまち充血して赤味を帯びた突起です。 大きさは薬指の先ほどもありました。 クラスメイトが勃起させる所を何度も見てきましたが、こんなに早く、しかも大きくなったのは初めてです。 普段はどちらかというと御淑やかな先輩で、下半身も大人しいと思っていたのに――赤くて大きいクリトリスは、ニッコリほほ笑む先輩と裏腹にいやらしい光沢を放っていました。

「姿勢はこれくらい頑張りましょうね〜。 腰は60センチ以上浮かせればいいと思います〜」

 トライアングルに繋がった紐には、小さな革製の環がついています。 その環に勃起したクリトリスをはめこみ、先輩は股間を前に突きだすブリッジの姿勢をとりました。 普通よりもずっと股間の位置が高いブリッジです。 膝は180度開脚し、その上で足は当然爪先だち。 トウシューズを履いたみたいにピンと伸ばし、これでもかと腰を持ち上げています。

 トライアングルから伸びた紐が長いせいで、そうでもしないとトライアングルが床についてしまうんでしょう。 だったら立って演奏すればいい、と思いはしますが、もしそうすればトライアングルを鳴らすたびに前屈みにならなくちゃいけません。 音の広がりを身体で塞いでしまいます。 それよりは『多少不自然な体勢であってもブリッジをした方が適切な演奏スタイル』というのが、学園側の勝手な言い分なんだろうな、そう私は思いました。

「演奏自体は〜簡単です〜。 少しアソコが痺れますけど、それさえ我慢すればどうってことないですよ〜」

 チーン、チーン、チーン。  チリチリチリチリ……♪

「……ぁ……ぁ……っ」

 単音、連音、涼やかな音色が部屋に響きます。 クリトリスからぶら下がったトライアングルを鳴らす都度、ほんのわずかな吐息が先輩から漏れました。 やっぱり、楽器を鳴らした振動は、紐を通って直接クリトリスに伝わるみたいです。 トライアングル自体も揺れるし、ちょっとでも気を抜けば楽器が落ちてしまうでしょう。 そう考えると股間を思いきり上向きにして腰ごと持ち上げている先輩の姿勢は、『落しにくい』という一点で理に適っているといえる気がします。 もちろんトライアングルを股間で鳴らすという大前提が不条理なことを分かったうえで、の話ですけど。




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