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偽りの欲情
【OL/お姉さん 官能小説】

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偽りの欲情-10

克也が私のお尻の穴まで舐めまわすのが恥ずかしいような心地良いようなおかしな感覚に呑み込まれ、これが例えば「夫婦愛」のようなものじゃないか・・・
などと思ったりしていた。
だけど、これはもう強姦に近いようなもので、ヤラれっぱなしでしょうがないものだと考える。
とはいっても・・・そんなにイヤな感じはしなかった。
ただ、あの先っぽのこりこりがお尻の穴を通り過ぎるのは正直言ってちょっと痛かった・・・

いつかもし、こんな事を克也に言い訳しなきゃならない時がくると私は何と言っていいのだろう?
番頭さんにテゴメにされたとでも言い通すのだろうか?
もう何も考えずにいようと努めた。
何かを考えてはまた、その事に対する繕いしか思いつかないのだ。
そうしながらも女将さんも、それからここで働いている何人かも・・・こうしてお尻の穴を犯されているのかとも思った。


お尻の穴には番頭さんの精液とその感触がありありと残っていた。
私はマンションに帰るとただひたすらに何も言いたくない気分に沈み込んだ。
何か言うから、また深みに落ちてしまう。

「おかえり・・・どうした?」

「あ・・あのね・・・何だかもう行きたくない・・・」

「どうした?何かあったの?」

「ううん」とだけ答えると、この事について今日は何も言わないでおこうと思った。
あの人はしばらくの間、私の後ろ姿を目で追っていたようだったが突然口を開いた。

「やっぱり・・・一度帰らなきゃならないね。」

はっとした私はどうしてだか無性に腹が立ってくる。

「どうしてっ!いつから黙ってたの!」

「匂いですぐ思い出したんだ。君が持って帰ってくる自分のうちの匂いで・・・」

いろいろ思う事が込み上げてきたけど、それより今一番大切な事は何なのかと考える。

「おしまいなの?帰っちゃう?」

「記憶を取り戻すと君を失うのが怖かったんだ。」

「じゃあ・・・帰らないでよ。このままじゃダメなの?」

私はぎゅっと彼を抱きしめた。ここで二人過ごした時間と同じぐらい長く抱き合っていた。
このままでいいわけはないのだろうけど、今はこのままでいたい。
これから二人で歩いていく事を思うと、あのプールの蒼い底のようにいつ辿りつけるか分かりもしない。
息継ぎして立ち止まってもいいじゃない。
どこを泳いでいるのか分からなくなれば振り返ってもいいと思う。

私たちはこれから二人で歩いて行くしかないのだから・・・


ー完ー


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