香り-2
木曜日のお昼。
タクミは教室で友達とご飯を済ませて、スマホを見ている。
検索した言葉は
【綿棒 女 オナニー】
色んなページを4〜5コ開いて、思う。
、 、 やっぱり。
綿棒オナニーは、結構 、やってる人
いる 。
ふと、元カノとの会話を思い出す。
元カノは、タクミが高校1年の頃付き合っていた2個年上の同じ高校の先輩だった。
学校の屋上手前の用具室。
SEX を終えた後に、雑談をする。
元カノが言う。
『綿棒でさぁ、アソコを弄ると超!気持ちいいの。』
『えー? なんか、マニアック。
それ、りさちゃんだけじゃない?』
『んな事ないよ。
結構、一般的。
、、、ってかさ、男って可哀想っつーか、つまんないよね。』
『なんで?』
『出せば、終わりじゃん。
オナニーでもSEX でも。』
『、、、、女は、違う と?』
『全然違うよっ!
あのね、女がイクのは男の、、、
2倍 ? 10倍 ?
、、どっちだっけ。
気持ちいいらしいよ?
ま、子供には分かんないかな ? 』
『ふーん、、。』
『ねー、今度綿棒持ってくるから。
使って。 やり方教えるから。』
『、、、はいはい。』
りさちゃんがああ言ってたの、全部真に受けた訳じゃないけど。
女なら、ほとんどの人は綿棒オナニー知ってるって、思い込んでたなー 俺。
タクミは思い出す。
ちづるが、真っ赤になり、半べそをかいて言っていた言葉。
『〜っ、、っ、
普通じゃない、でしょ!?』
あぁ、 、 あの顔 、 、
、 、 、、、 萌え 。
たまらん。
、 、 っつーか、依存性って言葉を検索したのに、こっちを検索しないんだもんなー、 ちづちゃん。
、 、 、検索 しませんよーに。
また、なにかにハマったら、
普通じゃない って追いこも 。
、 、 、 、 あぁ
たのしー 。
タクミの、この願いは、しばらくは叶う事になる。
ちづるが綿棒でオナニーをする事が、特別おかしな事ではない、と知るのは、それから3年も後の事だった。