ＪＫ木村早苗のパンティ-4
そして、バイトが終わった。
「お疲れ様でした。お先に失礼します」
と、あいさつして、更衣室で私服に着替える。
この間、早苗ちゃんからは特にこれといったアクションはなかった。俺といっしょに調理場を後にすると、さっさと女子更衣室に入っていった。
店を出る時も、状況に変化はなかった。
まだ女子更衣室で着替えているのだろうか、と思って、少し待ってみたが、一向に出て来る気配はない。
何だ、デュークの言ってることって、やっぱりウソじゃん。
店を後にして通りを歩いていると、何だか腹が立って来た。
一瞬でも期待して、胸をときめかせた自分をバカだと思った。
それにデュークのために１０日間もオナ禁をしたため、今や俺のチ×コはちょっといやらしいことを考えただけで勃起するようになっている。
くそっ、今夜はＡＶを１０本くらい借りて徹夜でオナニーしてやる。
死神にダマされ、早苗ちゃんはもちろん、すべての女性に相手にされない俺にはＡＶでオナニーするのが合っている。
俺のチンコはいつも孤独で寂しい。
だから、強がってこう思った。
ふん、ションベンくさい木村早苗なんか誰が相手にするか！ 今時のＡＶ嬢はみんな可愛いからな、早苗以上の女なんて山ほどいる。それにＡＶ１０本借りれば、今夜はハーレムだ！ 高いホテル代払って、ひとりの女としかエッチ出来ない男って可哀想！
すると、背後から声がかかった。
「あのっ！」
ちょうど公園の前を歩いている時だった。
先程まで店先で聞いていた元気な声だ。俺がずっと待ち望んでいた声でもある。
振り返ると、ブルーの可愛いピーコートを着た早苗ちゃんがいた。
うつむいているので、表情はうかがえなかったが、恥ずかしそうだ。
俺たちは、そのまま公園に入っていった。
町の小さな公園だ。今にも雪が降りそうな寒さなので、まわりには誰もいない。
「早苗ちゃん、どうしたの？」
高鳴る胸のドキドキを抑えながら、俺はとぼけた。
マスノートに書いたことが実現するとしたら、次に起こることはあれなのだ。
「じ、実は、そのぉ……」
「何か俺に用事があるんだよね？」
「はい、そうなんですけど……、あのぉ……」
早苗ちゃんの顔は真っ赤だった。
そして、コートのポケットからピンクの布地を取り出すと、差し出してこう言った。
「これ、クリスマスプレゼントです！ あたしのパンツなんですけど、もらって下さい！」
マスノートに書いたことが現実になって、あ然とした。
やはりデュークの言ったことは本当だったのだ！
マスノートは本物だったのだ！
差し出された布地を受け取らずにいると、早苗ちゃんは言った。
「やっぱりパンツとかじゃ引きますよね？ 洗濯してないから、おしっことか付いてて汚いし……。でも、理由とかよくわからないんですけど、更衣室で着替えていたら、山上さんにあげたくなっちゃったんです！」
恐るべきマスノートの効果だった。
どうやら早苗ちゃんは仕事が終わって更衣室で着替えている時、無性にパンティを渡したくなったらしい。そして、その場で脱いで、俺の所に走って来た。
てことは、今、早苗ちゃんが持っているのは、さっきまで穿いていた脱ぎたてパンティ！？ もしかして今、早苗ちゃんはノーパン！？
「恥ずかしいっ！」
そう言うと、早苗ちゃんは俺にピンク色のパンティを押しつけて走っていた。
制服のプリーツスカートを揺らして、公園の入口までダッシュして、あっという間に姿を消した。
早苗ちゃん……。
家に帰るまでノーパンで大丈夫だろうか、と心配になったが、もはや何も出来ない。
俺の手の中には、ピンクの布地が残された。
まだ、匂いや温もりがほのかに残されているような気がする。
何はともあれ、マスノートに書いたことは実現されたのだ。デュークの言ったことは本当だったのだ。
パンティをジャケットのポケットに入れると、そのままアパートに帰った。
もはやＡＶ１０本は必要なかった。
何しろ俺には、早苗ちゃんのパンティがあるのだ。
先程まで穿いて、接客をしていたパンティを持っているのだ。
こんなすごいマスネタはない。