理由-1
タクミは自転車でちづるの元へ急いだ。
市営住宅の駐輪場に着いた。
、 、なんか、 やっぱり、
俺のがハマってんのかなー、 。
階段を登りながら、タクミは小さくため息をつく。
ちづるの家のチャイムを鳴らす。
ガチャ と、ドアが中から開く。
「、、、」
「お待たせー。」
「ごめんね?
お友達、大丈夫だった?」
ちづるは、パジャマだった。
タクミは玄関にあがり、靴を脱ぎながら言う。
「もー、皆帰る所だったってばー。」
「 そっか、、。あ、何か、飲む?」
「んーん。いっぱいジュース飲んだー」
「そっか。」
ちづるはクスクス笑った。
タクミはソファーに座った。
「ね、
なんでムラムラしちゃったのー?」
「、え、? 、
なんで だろ、?
んーと、分かんない、 、。
いつも、、急に、したくなったりするから、 、 」
「なんかそういうTVとか本とか、見てなくても? 急に?」
「、ん、うん、、 、 。」
ちづるはじゅうたんに、正座をして小さく座った。
「そっかー。」
ちづるは、恥ずかしくてうつむく。
タクミは思う。
それ全然、普通の事だけど 。
普通じゃないかもって、
前に気にしてたし、、。
苛めよ 。
「、、、、、、。」
タクミは何か考えてる様子だ。
ちづるはタクミの反応にハラハラしてる。
ずっと、タクミが黙っているのに耐えられず、こう言った。
「昔は、、そういう、エッチな事とか、考えないようにしてたんだけど、、、。
1人の時間とか、多くなって、、。
それで、DVD観て、止まらなく、なっちゃって、、。」
「そっかー、、、。」
「タクミ 君、 、
、 、、もしかして、 、、 」
「 ん?」
ちづるは苦笑いをしてこう言った。
「、少し 気持ち悪いって、思う?
私の事、 。」
「、え ? 」
「 ぁ 、、ううん、、
なんてゆーか、、
タクミ君は、優しいから、
甘えちゃうし。
私、、そういうの、、
結構、鈍感な方だから、、、 」