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僕の「ハナZワさん」
【学園物 官能小説】

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要領よく書けないでご免なさい-3

オヤジはタッチペンでスマホを操作してるように見えるのだけど、タッチペンはあまり使ってない… タッチペンの動きをみると、ペンの胴についた金具がノリ子の立つ方向を狙ってるようなんだ。
しばらく見ていたら、やがてオヤジはタッチペンをノリ子のスカートの下に向かってさし出した。僕は素早く手を伸ばし、タッチペンを取りあげた。

「あ、こら、泥棒ッ!」
オヤジが言った。
「うるさい!盗撮オヤジ!」
僕が言うと、オヤジは席を立って僕に飛びかかってきた。
「返せ、‘カメラ’を返せ!」

その時、僕とオヤジの間に金髪のギャルが入ってきた。ギャルはオヤジを座席に押しつけて言った。
「警察です、警察!」
近くにいた二人のOLが、ギャルに加勢しつつ、僕とノリ子に言った。二人も警察官だった。
「彼と、そこの彼女… 次の駅で降りてちょうだい。」

駅の一室で、僕とノリ子は事情を聞かれた。オヤジは別の部屋に入れられてた。やはり盗撮オヤジで、警察が現場をおさえるべくギャルなどに変装して乗り込んでたらしい。
ノーパンを狙われてたノリ子は、いつものようにガハハハハをまじえながら受け答えしていた。
ところが警察官がそばを離れて二人だけになると、ノリ子はとたんに弱々しくなった。
「大変なことになってたんだね… ゴメンね… 」
とだけ言った。僕はだらりとしたノリ子の手を軽く握った。

そこへあのギャル警察官がノートパソコンを持ってやって来た。それにはケーブルで、あのタッチペンがつながれていた。
「キミよく見破ったね。これがカメラだったのよ。それで彼と彼女に確認してもらいたいんだけど、ここに写ってるのは彼女よね。」
ギャル警察官がパソコンを操作すると、画面に縦長の動画が映った。
「え、え〜ッ!」
「うそ… こんなのでこんなにハッキリ写るの〜?」
つり革につかまって、スマホの画面に見いっている制服のノリ子。
「間違いない…わね。」
ギャル警察官の問いかけにうなずく僕とノリ子。
だけど僕はその動画で、とんでもない事に気づいてしまった。

僕にとってアニメ「サZエさん」のハナZワさんでしかなかったノリ子。
画面にうつるノリ子を見て初めて知った。
ほんとうは、ものすごく可愛い女の子だったんだ。


【この話ここまで】


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