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カゲキに愛して。
【女性向け 官能小説】

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きっかけ-3

「篠崎さんの中、絡みついてくるみたい。俺の指、咥え込んで……。ほら、こうするともっと気持ちいいんじゃないかな」
「あっあぁっあぁぁんっはぁんっはぁあんっ」
「いい反応。このまま続けようね」

 緒方さんの親指が敏感な部分を擦り、ひとさし指と中指が蜜壺の中を掻き回す。左手は休むことなく乳首を刺激し続けている。
 腰がガクガクし、何かが身体の内側から突き上げてくるような感じがした。

「あっあぁっはあぁんっあぁんっんっあぁっ」

 二本の指が蜜壺の中を激しく出たり入ったりする。
 わたしは腰を浮かせ、彼のワイシャツを掴んで喘いだ。

「はぁんっはぁあんっ緒方さん──わたし……わたし……あっあぁっあんっあんっはうっんっ」
「篠崎さん、すごく可愛いよ……もうすぐイキそうなんだよね、イッていいんだよ、イキ顔を見せて。篠崎さんの可愛いイキ顔、見たいな」
「あっあぁっはぁっんっんっ、あぁっあぁんっダメっあっダメダメ、イッちゃう、あっあっイクッイクッ、イッちゃう──」

 腰が大きく反り、頭の中が真っ白になる。
 絶頂に達したわたしは、ビクビクと痙攣しながらどさりと彼の腕の中に倒れ込んだ。肩で息をする。
 緒方さんが左手を伸ばして、ベッドのすぐ下に置いてる鞄から何かを取り出した。

「篠崎さん、今、一回イッたから──」

 そう言って、ぐちゅりと蜜壺から指を引き抜く。
 わたしはビクンッと痙攣し、反射的に脚を閉じようとした。その脚を彼が左手で押し留める。
 黒い、油性のサインペンが目に入った。

「ここに、『一』って書いておこうね」

 そう言って、わたしの太ももの付け根あたりにサインペンで文字を書く。
 くすぐったいような、ゾワリとした感触。
 指で触れられるのとは違った妙な感覚と羞恥心に、わたし、思わず唇をきゅっと結んでうつむいちゃった。
 そんなわたしの顎を彼が左手でくいっとあげると、強引に舌を捻じ込ませてキスをした。

「んっ……んっんんっ」

 両手で胸を揉みしだかれる。
 彼の舌がわたしの下唇をゆっくりとなぞるように動いた。

「篠崎さんは、今彼氏っていないんだよね?」
「んっ……ぁふっ……、は……はい、いないです……」
「どれくらいの期間、いないの?」
「んっ……あっぁんっ……んんっ……に……二年くらい、いないです……」
「ふうん。それじゃ、ずいぶんセックスもしてないんだよね?」
「ぁんっ……恥ずかしい……」
「セックス、してないんだよね?」
「あぁんっ……んっ……は、はいっ、して、ないです……」

 緒方さんが両手を胸から離すと、わたしをベッドにふわりと押し倒して言った。

「俺と、する?」
「えっ……」
「セックス」

 ネクタイを緩めながら、左手でわたしの頬にかかる髪をさらう。
 ころんと丸いシルエットのボブヘアにしたのは、いつか彼が好きだと誰かから聞いたからだった。

「篠崎さんが欲しい」
「緒方さ……ん……?」
「篠崎さんも俺が欲しいでしょ?」
「わ……わたし……わたしっ、……緒方さんのことが、ずっと……」

 そう言いかけたわたしのくちを、緒方さんがキスをして塞いだ。

「ダメだよ、俺より先に言っちゃ」

 眩暈がする。
 彼の綺麗な顔に見とれながら、わたしは今にも気絶してしまうんじゃないかと思った。
 こんな展開──夢じゃないかしら?

「俺、篠崎さんが好きだ。篠崎さんが欲しい」
「緒方さん──!」

 噛み付くようにキスをする。
 夢中で彼の背中に腕をました。
 緒方さんが剝ぎ取るように服を脱ぐ。わたしのスカートとショーツを強引におろし、男根を蜜壺にあてがった。

「あぁ──緒方さん……あっぁあっあぁんっはあぁんっ」

 男根が蜜壺を押し広げるようにズブズブと、少しずつ奥へ奥へと入ってくる。彼がため息のような声を洩らした。


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