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カゲキに愛して。
【女性向け 官能小説】

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きっかけ-2

 会社の飲み会。彼はわたしのすぐ隣に座っていて、何杯目かのビールを飲んでいた。
 名前は緒方 篤志。二十八歳、独身。

「緒方、篠崎さんが困ってるじゃん」

 わたしの真ん前に座っている、彼と同期の名取さんが言った。同じく二十八歳で、こちらは奥さんと一歳になったばかりの娘さんがいる。彼のスマートフォンのホーム画面は、大きなクリスマスツリーの前でにっこりと笑う三人の家族写真だった。

「あはは。そうか、篠崎さんは廣瀬ユキのことを知らないか」

 緒方さんがカラカラと笑う。わたしはつられるように、にこにこと笑顔を返した。
 廣瀬ユキ?
 誰だろう。アイドルとか、女優さんかしら?

「まぁ篠崎さん、気にしないで。こいつ、篠崎さんが美人だって言いたいだけだから」
「あっ、こら。名取、それ言っちゃダメなやつ」
「何がダメなやつだよ。ずーっと言ってるくせに」

 緒方さんと名取さんが、料理を挟んで小突き合う。仲、いいんだなあ。
 それにしても……。
 緒方さんがわたしのことをそんなふうに言ってくれていたなんて。
 わたし、嬉しすぎて顔面中の筋肉が緩んじゃう。

 緒方さんは股下九十センチ以上あると噂される、ハイスペックイケメン上司。
 ジムで鍛えている筋肉のおかげかスーツが似合いすぎて、たまりませんっ。
 ワイルドな雰囲気のビジネスショートヘアが爽やかで、根元から高く通る鼻や奥二重の綺麗な瞳が小さな顔の中にバランス良く配置されていて、ほんとうにかっこいい。
 緒方さんは部署内外から人気が高く、彼を狙っているひとはかなり多い。わたしも……、すごく気になっている。現在付き合っているひとはいないと噂で聞いていた。

「篠崎さんのほうがこんなやつ願い下げだよねえ」

 名取さんがビールに手を伸ばして言った。

「えぇっ、そんな! むしろわたしなんてっ、緒方さんに悪いですからっ」
「いやいや、篠崎さんは知らないだけなんだよ、ほんと。だって『廣瀬ユキ』って名前を出しちゃうくらいだしなぁ」
「おい名取、可能性を潰すようなことを言うなよ」

 緒方さんが苦笑しながら言う。
 わたしはどきりとして、思わず背筋をピンと伸ばしてしまった。

「じゃあさ、この後どう? 篠崎さんがあいてたらだけどね。飲み直しにでも」
「おっ。大胆だねぇ」
「うっせー」

 緒方さんと名取さんが楽しげに笑い合う。
 幸い、他の女性社員さんたちには聞かれていない。
 わたしはグッとシャンディガフを飲み干すと、お伴しますと強く言い切った。

 酔っていた勢いもあったかもしれない。
 だって、わたし、緒方さんとお話しすることだってふだんあんまりないんだもん。
 正直、少々舞い上がってしまってもいたのかもしれない。

 名取さんが緒方さんの肩を叩いて、よかったじゃんと言った。
 わたしは、むしろチャンスをくださってありがとうございますと言いそうになってしまった。(このヘンまで出てきたけど、ぐっとこらえた)

 そんなこんなで、飲み会のあと名取さんが気を利かせてわたしたちをうまくみんなから引き離してくれ、緒方さんとふたりで電車に乗ってオシャレなバーに行ったんだけど……。

 緒方さんが勧めてくれるままにカクテルを飲み、言葉巧みに口説かれ、気付いたら緒方さんの一人暮らしのお部屋に来てしまっていた!
 彼のお部屋は、ホワイトとブラック、そしてダークブラウンでまとめられたシックな雰囲気のワンルーム。
 夜景が綺麗に見える大きな窓の外を見せてもらっていたところで、緒方さんがカーテンを引きながらわたしを後ろからすっぽりと包むように抱きしめた。
 抱きすくめられたまま、わたしたちは彼のベッドに座って──。

「篠崎さん……ヒクヒクしてるよ」
「ぃやぁ……んっあっあぁっ恥ずかし……恥ずかしいです……」

 薄く目を開けると、自分のショーツの中から伸びる筋張ったたくましい腕が見えた。ショーツの中で彼の手が蠢く。
 緒方さんが、わたしのあそこに指を──。
 頭がおかしくなりそうだった。
 蜜壺からはぬちゃぬちゃと卑猥な音が響き続ける。


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