【第10話】宿命の出会い-2
その日、CLUB-Tに着くと
いつも案内されている待合室と別の部屋に通された。
電話をくれた男は少し初老な感じで
品の良い大学教授という雰囲気の
男だった。名刺を渡され男の名は加藤と書かれていた。
簡単な挨拶と突然のお願いを快諾してくれたお礼の後、
加藤は唐突にこう切り出した。
『10周年のイベントの打ち合わせの休憩時間に
スタッフと話していた時、
レストラン部門の料理長がこんな話してたんです。』
『世界のあらゆる食材は少なからず調理、味わってきたけど
人って食べられたらどんな味するんだろうね、、。』
『もちろん、ちぎって食べたり、殺したりできないから』
『トライできるとしたらとしたら、髪や爪、それから大小の便くらいだろう、、。』
『その料理長いわく、人の小水は
飲尿療法にも代表されるように健康療法としてもある。』
『提供された人間の風貌や社会的な常識をを気にしなければ
調味料や食材として使用は十分可能であると、、、。』
私は驚いた。
中華料理で猿の脳ミソを食べる料理があると聞いたことはあるが
それにしても、、、、着眼点はそれ以上だと思った。
人間というのはどこまで食に対する欲望がすごいんだ。
しかし無料（タダ）とはいえ見知らぬ人間の小水を飲まされるのは私としては
かなり抵抗がある、さらに男というわけはないだろうが、、、、、。
いったい何考えてるんだ、、？
『う～ん、、、、、、 で実際試したりしたんですか？、
それと小水も、どこから調達されるおつもりですか、、。』
『料理長いわく、こっそり休日自宅で
自身の小水使って、
いろいろ試行錯誤したそうなんです。
約３ケ月かかって
実際、何に使用したり調理できるかは
もう目星がついているとのことなんです。』
『タラバ蟹の脚から出る体液に
それが非常に匂いも味も風味も似ていることから
カニ系の料理を作る感覚で
手をつければ大体間違いないと、、。』
『へえ～。』
愕然とせざるを得なかった、なんたる探究力、、。
『問題なのはその調達方法もそうなのですが、
その前に料理の味が美味くできたにせよ
VIPの皆様全員が納得できる人の小水でなければ
そもそもはじまりません、、。』
『では、、どうするのか？ そこで、私はこう考えました。』
『①健康な身体の人から採取したものであること』
もちろん当然である。
『②女性から採取したものであること』
これも納得できる。
『③採取している所は本物であることを証明するためその場で採取調理すること』
なるほど
『④趣向の合わない方や女性参加者への配慮として食べる食べないは選択できる。』
これももちろん当然である。
『えっ、、。女性も参加されるんですか？？』
『はい、。もう既に参加の予定で何名か
ご予約いただいております。
今回はグループあげてのイベントなので
姉妹店のCLUB-SのVIPの方も御参加されます。
スワッピングがご趣向の集まりの店ですので
わたくしどもののコンセプトに
少し付いて来れない方がいるかと思われます。
それで④の配慮がいるのです。』
俺もなんだけど、、。思わず私も言いそうになった。
女性でなくとも、私も遠慮したい、、。
ただ好きな女なら全く別だが、、。
『それで高橋さまにおかれましては、お手数ですが
②の当日の小水の採集をその会場で行っていただきたいのです。』
『はあ～、、、。』 きたぞ、、、。と私は予想通リの答えに満足した。
『恍惚感をあおるため女性スタッフには
徐々に着衣を取っていってもらいます。』
『気分の高揚のためマッサージも必要になるかと思いますので
小水採取も含めて高橋様には高揚のためのマッサージは
LIVEプレイでお願いできればと思います。』
『LIVEプレイ？？何ですか？それ、、。』
『っちょっとまって下さい。請ける、請けないの前に、私の技術がどんなのか
把握してらっしゃるんですか？それに人前で何かをするようですし、、。
人前で裸を見せられるほど身体は鍛えてありません。
それに何より恥ずかしい、、。人前での営みなんか、、。』
加藤はおちついていた。
そしてこう口を開いた。
『恐縮でございます。 高橋様
私共はお客様がお部屋をお使いになった後、必ず清掃をします。
他の従業員が通常行うのですが、先日はわたくしが担当いたしました。
女性スタッフが語らずとも、使用した肌着やタオル、それから
屑カゴの状態で、お客様との営みの状態、
お客様から女性スタッフへどういうお手ほどきされたのか？
気遣いや配慮はどうだったか？
お持ちになられている技術がどれくらいなのか？
判断ができます。
永年この仕事をしていますと
だいたい判断に狂いはありません。』
『----？？？？？----？？？？？？？？？？？？-』
な、何んなんだ、、。言葉にならなかった。
『女性スタッフを歓ばせて頂き、お遊びいただいた際の
ティッシュペーパーに残っている水分量が
他のお客様の群を抜いています。』
ようは濡らせ過ぎということ？か、、、。(笑）
『廊下や踊場まで営みの後がありました。
ふつう女性スタッフの陰毛が廊下などに落ちることは
ほとんどありませんが、
高橋様との後は陰毛だけでなく
スタッフの体液まで階段、廊下歩いた後にまで
何か所も落ちていました。』
『非常に粘度の高い体液でしたので充分な
歓びを受けてのものかと推測できました。』
『も、申し訳ございません、、。 汚し過ぎで、、
お手数おかけしまして、、。恐縮です。
なんか、、、恥ずかしいですね、、。』
『いえいえ、全く謝って頂くようなことではありません。
何をするのも自由がコンセプトの店なのですから全くご心配ありません。』
『部屋や通路の清掃は皿洗いと同じと考えてますので。』
『本当に冷やかしでなく感服しておりました。』
『実は、、、先日ご来店の際に踊場ですれ違った2人のカップルは
当店の関係者だったんです。』
『イベントの話があり、高橋様のご予約も決まりましたので
予てより気になっていました高橋様側の反応を
従業員とも打ち合わせ密かに試験をさせていただきました。』
『見せ方、乗せられ方も100点満点でございます。』
どこが？？、、。よくわからなかった。
『あれは加藤さんの仕込みだったんですか？』
『はい、、。』『どうりで、、。』
結構シャイな彼女が部屋に入る前あんな行動に出たか
謎が解けた、、。
『その節は大変失礼いたしました、、。』
『いえいえ、大変刺激的な招きで、驚きました。』
『男女の営みはキャッチボールです。
偏っている場合は、するも見せるも長続きしません。』
『見せるも～～？？？。（無言）』思わず口に出そうになった。
『当日は男性も女性も一旦水着を着用いただき
ガウンを羽織り、そこからお食事タイムとショータイムとなります。』
『気分が盛り上げれば別室にて自由行動になります。』
『自由行動？？』
『はい、お営みください。ということです。』
『高橋様から女性スタッフへ行っていただく
小水採取はこのショータイムの際お願いすることになります。』
『提供者は3名を予定しています』
『2名は当店のスタッフでもう後1名はCLUB-SのVIP会員で
準ミスユニバースのご経験がある会員様を予定しております。』
『小水採取に始めはお断りされましたが、
高橋様の参加を伝え、お営みの技術をお伝えしたところ
快諾頂きました。』
『身をお任せします。とお伝えください。とのことでした。』
『他の会員さまの自由行動は全て用意された別室のみでの
お営みとなりますが、高橋様を含めましてショー参加の4名様に関しては
小水採取後、もし御気分が高まりましたら
お立ち台上でのお営みもOKとさせていただきました。』
『このイベントを経験すると見られる快感が
病みつきになる方が多くいらっしゃいます。』
『お立ち台ステージでのお営みを望まれる
ご希望の方が多いということです。』
『バブル時代のお立ち台と同じです』
『しかし、本当にスポットライトが当たる場所で踊れたのは
卓越した技術の男性と限られた美しい女性だけでした。』
『ご高齢であったり体系が標準サイズを大きく超える方だったり
希望されても全体公開には適さない方がいらっしゃいます。』
『そんなこぼれた会員様の御気分をおつつみするため
別室をご用意させていただいております。』
『高橋様は皆様を誘導するような
卓越した技術をお持ちのようですので』
『お立ち台上でのお営みも、今回OKとさせていただきました。』
『相手側の女性の方の判断ですが、
当店のスタッフは業務契約上拒否権がありません。
よって高橋さまのご判断しだいとなります。
法律に抵触しない範囲であれば営みの内容は
全て高橋様にお任せいたします。』
『もう1名の会員様についても本日午前中の打ち合わせで
全て高橋様にお任せしますとのサインご署名を頂いております。』
『マッサージの業務依頼書も頂いております』
『高橋様にマッサージをお願いいたしますという
CLUB-Sの会員様からのご依頼書です』
『ショーの直前にご気分が変わらないためにお願いしているものです。』
『当日のご気分ご体調もありますので
お営みに入る、だれと行う、何人と行うは
お任せいたします。
もちろん行わないの選択もありです。
流れは高橋様にお任せいたします。』