夕食後 2-1
大した事じゃない、と言う割に、ちづるはなかなか言い出さない。
「あの、、、あのね、、、
絶対に、人に、言わない?
喋ったり、しない?」
「言わないってば。
ちづちゃん、いつもそれ言うよねー。
ってか、誰に言うってゆーの?
普通、言わない、、 、」
あ、 。
これ、もしかして、、。
昔、鼻血をネタに攻撃されたから?
前にも、 、
『もしかして、誰かにバラす、とか?』
『お願い、、誰にも、言わないで、、
あたしが、、1人で、しちゃうこと、、』
何かっつーと、これ言うよな。
始めは、なにガキ臭い事言ってんの?
って思ったけど。
、、、、、、、、。
、、、いやいや、小5だぞ?
18の俺ですら小5の時の事なんて、あんま覚えてねーし。
普通、人の恥部や失敗なんて、簡単に人に言っちゃダメなもん、、、
って事、大人なら、人生のどっかで学ぶ機会あるもんだろ、普通。
、 、そこが、抜け落ちてるのか。
だから、子供に見えるのか、 、。
「タクミくん?」
「、ん? あー、、なんでもない。
早く言ってよーー。」
「ん、うん、、。
あの、、、あのね、、?
昔、小さい頃、、って、そんなに小さくないか、。
6年生の頃に、ね、 、」
ちづるの思い出話が始まった。