パジャマ-1
夜、タクミはバイトが終わり9時すぎに、ちづるの家についた。
インターホンを押すと中からドアが開いた。
「、、お疲れさま。」
「うん、。」
あ、パジャマだ 。 髪、濡れてる、、
靴を脱ぎながらタクミが言う。
「もーお風呂入ったんだー、。」
「 ん、? うん、明日、いつもより早いし、、。
あ、でも、ご飯は私もまだだよ。
一緒に食べよ?」
「んー、、うん、、。」
すっぴん、変わんないなー、、。
タクミは今日もご飯だけ、という現実に、小さなため息をついた。
「、?」
タクミ君、やっぱり最近、元気ないなぁ。
こないだは、私のせい、みたいに言ってたけど、、。
実際私はあんまり会えてないし、やっぱり、学校で?
18才なら恋愛、とか?
前に、付き合ってる女の子がいる、
みたいな事言ってたけど。
でも、だとしたら、私はなんにも、、
言えないよね。
えーと、今の私の立場はなんだっけ?
浮気相手、、、。
学校の事は、あまり聞かない方がいいのかもしれない。
そういうの忘れて、羽を伸ばす、、
っていうのが、浮気の本質?
みたいな事 なのかな、、、。
ちづるは、少し悶々とした気持ちになった。